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【視察研修】品川区立日野学園視察研修

 2月19日(水)午前9時過ぎ、品川区立日野学園を訪問させていただきました。日野学園は、9年間の連続した学びを行っている義務教育学校です。品川区は全体として小中一環教育を行っている区として知られています。

 最初に、校長室に案内され校長先生より、学校の概要や特色についてお話していただきました。お話をうかがいながら、実践が豊富で小中一環教育を積み重ねてこられたことが伝わってきました。

 特に学力の育成と生活力の育成を図る「日野カリキュラム」は、長年の実践に改良を重ねながら完成度が高い取組へと創り上げられていました。教育を創るとはこういうことなんだと感心させられました。

 また、品川区全体で、道徳、特別活動、総合的な学習の時間を組み合わせた「市民科」を開設されていて、日野学園では「交流活動」「地域企業から学ぶ」「SDGs」の3つの柱で取り組まれていることも興味深く聞かせていただきました。

 「地域企業に学ぶ」では、地域の特色として起業される方々が多いということもあり、起業家の方々をお呼びして20以上のブースを用意し、企業説明会形式でキャリア教育を進めているなど、地域の特色を生かした連携のあり方についても学ばせていただきました。

 概要及び実践についてお話をうかがったあと、副校長先生に校内を案内していただきました。まず、エレベーターで6階まで上がり、8年生、9年生のフロアに出ました。廊下が広く、太陽の光を上手に採り入れ、開放感があります。廊下で集会ができるほどです。6階は中学生の雰囲気を感じるフロアでした。 

 階段で5階まで降りると、5年生~7年生のフロアです。この階は、小学校と中学校が同居している感じで、9年間の連続した学びの特色を色濃く感じるフロアです。鹿北小・中学校で言うとⅡ期の児童・生徒が集まるフロアで、3つの学年による縦割り活動を毎月1回行っており、授業も50分授業で統一しているとのことです。この階のリーダーは7年生(中学1年生)です。リーダーシップを発揮しやすい学校の構造になっていると思いました。 

 階段をさらに降りていき、4階は小学校3・4年生、3階は小学校1・2年生のフロアです。ここは小学校らしさを感じるフロアです。

 6階から3階まで降りてくることで、9年間の子どもたちの成長過程を目の当たりにして、発達段階に応じた学びが、それぞれのフロアで行われていることがわかりました。

 さらに、エレベーターで地下2階に案内していただきました。エレベーターから出ると、そこには広々とした武道場があり、さらにその奥には、バスケットコートが3面とれる巨大な体育館がありました。体育館の天井の上は、グラウンドです。つまりグラウンドの下に巨大な体育館があります。

 副校長先生のお話によると、品川区は教育に予算をかけている区とのことです。

 職員室にも案内していただき、1年から4年までの先生方、5年から7年までの先生方、8年・9年の先生方と3つのグループごとに机が配置されていて、副校長先生も、小学1年から4年を担当する副校長、5年から7年までを担当する副校長、8年・9年を担当する副校長と3名の副校長先生がおられます。

 学校の構造、学校組織、地域性を上手に融合させながら、9年間の連続した学びを創り、実践されておられ大きな刺激を受けました。

 帰り際、タワーマンションや近代的なビルに囲まれたグラウンドで元気よく遊んでいる小学生の姿を見ることができました。東京でも、熊本でも子どもたちの笑顔に接すると元気をもらえるとあらためて感じました。

 たくさんの資料をいただいたので、熊本へ帰る新幹線の中でゆっくり読ませていただこうと思います。

 本日は、ご多用の中、校長先生には丁寧な説明をしていただき、また、副校長先生には校内をわかりやすく案内していただき,心より感謝申し上げます

今日学んだことを熊本に持ち帰り、本校の教育に生かしてまいります。