令和2年度第74回大津中学校卒業証書授与式が執り行われました!
令和3年3月12日(金)第74回の大津中学校卒業式が行われました。コロナ禍の影響で、昨年度に引き続き、卒業生、保護者、先生方のみでの卒業式となりましたが、温かい雰囲気に包まれた良い式になりました。また、その影響でPTA代表の挨拶もなくなってしまいましたので、子ども達と保護者の方々にはプリントで挨拶の文章を配布させて頂きました。内容は次のようなものです・・・・。
『卒業を迎える皆様へ』
卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。
3年前、真新しい制服に袖をとおし、大きな希望と期待を胸に、この大津中学校の正門をくぐった事でしょう。早いもので3年が過ぎようとしていますが、今、君たちの制服は、どんな感じですか。裾や袖が短くなったり、補正したり、穴があいていたりと、その制服には、心身共に成長し、学校生活3年間の思い出が詰まっています。また凛々しく華やかな卒業生の姿に誇らしく感じます。
さて、昨年は、萌の里まで歩いた立志式の翌日から新型コロナウイルスの影響により学校が休校になり。これまで経験のない見えないウイルスへの恐怖と長い自粛生活が始まり。最後となる、学校行事や中体連など各部活動の大会中止や延期またこれからの夢実現に向けての高校受験など不安がいっぱいの1年間だったと思います。そんな不安と困惑した中で君たちは、「こんな時だからこそ」と日々の生活から体育大会・合唱コンクールなど、何か問題があれば共に考え・悩み・団結し・認め合い・形にする、そんな素晴らしい輪がいつも私には、見えてました。これから人生にとっても常についてくる成功へ導く大切なことです。壁にぶつかった時には、これまでの友達との語らいを思い出して下さい。
ここで私から庭師らしく、ひとつ送りたい言葉があります。それは、「花よりも花を咲かせる土となれ」という言葉です。人はみんな美しい花に目がいくものです。しかしその美しい花が咲くには、土台となる土が無くては花は咲きません。
目立つ花よりも、目立たない土の方が重要だという意味です。今君たちは、土を育て、土を耕す時期です。土を育てるというのは自分の心と体を育てるという意味です。
自分から挨拶をする、ゴミを拾う、時間を守る、人を思いやる、そして、人に感謝する心を持って下さい。また、勉強やスポーツなど一生懸命やって、体も鍛えて下さい。そうすることで、心と体が育つのです。水や栄養をたくさん蓄えた、立派で丈夫な土を作って下さい。
土を作るというのは、目立たない面倒くさいことかもしれません。しかし、それがとっても大切なことです。これから作りあげる土は、やがて皆さんが美しい花を咲かせる土台となることでしょう。心が変われば行動も変わる。未来ある十人十色な人生の花を咲かせて下さい。応援しています。
保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。またPTA活動にご理解とご協力頂きありがとうございました。この3年間、子どもたちの多感な時期も重なり、わが子を思う気持ちが中々伝わらずぶつかったり、共に喜び、悩み、時には涙を流し悲しみ、親として、様々なご苦労があったことだと思います。しかし、子どもと一生懸命に向かい合ってきた時間は、我々大人もより一層成長できたのではないでしょうか。まだまだ子育ては続きますが、今日の良き日、生まれてきてくれてありがとう、成長にありがとう、子どもにいつもより2倍・3倍の笑顔で感謝を伝え、あと次のメッセージを子どもに優しく読み上げてみて下さい。きっと素敵な魔法がかかります。
無駄なことはない
辛い時があったからこそ幸せを感じられる
傷ついたからこそ人の痛みに寄り添える
涙を流したぶんだけ強くなれる
人生に無駄な事はひとつもない
どんな経験であっても これから生きる糧となる
たとえうまくいかなくても焦らない
そんな時こそ笑ってみせる
難しく考えなくていい
無理して頑張ろうとしないこと
時には休んでもいい
一歩ずつ自分のペースで進めばいい
最後になりましたが、本日まで、深い愛情を持って、子どもたち一人一人に、ご指導下さいました、浦田安之校長先生をはじめ、諸先生方に敬意を表しますと共に、心から感謝申しあげます。そして、卒業生の皆さんの輝ける未来とご多幸を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は、ご卒業おめでとうございました。
来年は、在校生、来賓の方も含め、みんなで祝える卒業式ができる状況であることを願います。
卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
大津町立大津中学校
PTA会長 内村 勇治