2020年3月の記事一覧
【伝えよう】卒業式答辞
暖かな風がそっと頬をなで、春の香りが漂う季節となりました。
本日、私たち十八名は鹿北中学校を卒業します。
卒業式の開催さえ、危ぶまれるこの状況の中で、私たちのために、このような素晴らしい式を挙行していただきありがとうございます。また、郡校長先生、上田教育委員様、PTA会長北原様、在校生代表黒田美海さんから頂いた温かいお祝いの言葉が深く胸に刻まれ、改めて卒業を実感しています。
思いおこせば、三年前、初めて鹿北中学校の清流門をくぐり、この体育館で入学を祝っていただきました。その日から今日までの三年間、本当に様々なことがあり、そのたびに私たちは一つ一つ成長してきました。
入学式で「新入生代表の言葉」を読んだとき、緊張で手足が震え、中学校生活を不安に思う気持ちがありましたが、先輩から「歓迎の言葉」をもらい、困ったときは先輩や先生に頼りながら頑張ろうと思いました。
中学校の第一歩を踏み出した私たちでしたが、いきなり壁にぶつかりました。部活動では、先輩・後輩の役割を知り、一つしか学年が変わらないのに、先輩方の姿をとても大きく感じました。また、指示を待つのではなく自分から率先して動くことの難しさを感じました。授業では、学習内容が増え、授業の内容を理解することで精一杯だったことを覚えています。中学校に入学して、初めてのことばかりで、これまでやってきたことが通用せず、悩むことが多くなりました。
二年生になり、「先輩」という立場になりました。部活動、行事、日常生活、様々な場面で「教わる」から「教える」立場になりました。後輩に教えることの難しさ、次は私たちがリーダーであるという不安の中、十二月に生徒会役員の委嘱式がありました。先輩から頂いた言葉はこれまでのどんな言葉よりも重圧となり、鹿北中学校の中心となり、学校全体をリードすることへの大きなプレッシャーを感じました。そして、三年生。三年生での最初の思い出は生徒会で何度も話し合って作り上げた「Believe」という年間テーマです。「どんなに高い壁でも互いを信頼し、心を一つにして乗り越えたい」「本音を言い合える本気の仲間づくりをしたい」という思いをBelieveという言葉に込めました。
そして、生徒会長として最初に任された仕事は「山のいぶき」の指揮でした。「自分がこれまでの先輩のようにできるのだろうか」という不安と準備不足のせいで、初めての全体練習では友だちや先生に迷惑をかけてしまいました。しかし、友だちや家族が声をかけてくれて、最後は、先生からの「自分から逃げるな」という言葉のおかげで、気持ちを切り替え、できないことがあっても前向きに考えることができるようになりました。練習を重ねるごとに、徐々に「自分らしい指揮」ができるようになり、みんなの前でも自信をもって指示をだせるようになりました。去年の卒業式が終わった後は、達成感というよりも、正直「ほっ」とした気持ちの方が大きかったのを覚えています。その卒業式で、前生徒会長の西牟田光虹さんが「リーダーシップをとることに完成形はない」という言葉を残されました。今、自分も卒業するという身になってみると、それを強く感じます。自分では完璧と思っていても周りからは「まだいけるよ。」と常にいいものを求められます。それは指揮だけではありません。どんな場面でも現状に満足するのではなく、常に高いレベルを目指してきました。その過程で何度も壁にぶつかりましたが、強い信頼関係を築くことで仲間とともに乗り越えることができました。
5月。今年が第一回となる小中合同での運動会。小学生までまとめるのは難しかったけど、小学校のかほく委員と協力し、練習を重ねました。そして迎えた本番。「一致団結」のテーマのもと、小中学校それぞれにサブテーマを作り、赤・白の団長が中心となって鹿北らしい運動会をつくりあげることができました。
小中学生、家族、地域の方が大きな輪をつくって踊った鹿北音頭。地域の方が自分のことをわが子のように応援してくださったこと。運動会を通じて、小中学校、そして地域との一体感を感じることができました。
三年間の部活動の集大成である「中体連大会」。それぞれの部活動がそれぞれの目標に向かって、気の遠くなるほどの練習を積み重ねました。僕が部活動を通して学んだことは「礼儀・感謝・日常生活」の大切さです。たくさんの汗を流した鹿北グラウンドでは地域の方がたくさん励ましの言葉をかけてくださいました。山鹿市中体連大会の時にも家族や友だちだけでなく、地域の方々が応援に来てくださり、「礼儀正しさと一生懸命さがいいね。」との言葉をいただきました。何かに一生懸命に取り組む姿は、人に感動を与えることを知り、三年間の頑張りが報われた気がしました。きつい時、つらい時、キャプテンとして自信を無くしかけたとき、声をかけてくれた仲間。仲間のおかげできつい練習も乗り越えることができました。ありがとう。
記念すべき第四十回かほく祭りではサポーター会議を何度も重ね、企画段階からまつりに参加しました。鹿北市民センターの方々が、僕たちの意見を受け止め、尊重してくださったことがとても嬉しかったです。オープニングの司会は緊張しましたが、空に上がった四百個の風船とそれを見上げる会場の人達の笑顔を見て、達成感を感じました。私はかほく祭りで自分も鹿北町の一員なんだという誇りを改めて感じました。風船飛ばし、神輿、人文字等、貴重な経験をたくさんさせていただき、市民センターの方々、北勢会の方々、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。卒業してからも、地域を支える一人として鹿北町のさらなる発展のために頑張っていきます。
在校生代表として、送辞を読んでくれた美海さん。そして、今日どうしても参加できなかった後輩の皆さん。これから鹿北中を背負っていくのはあなたたちです。私はこの一年間で、指導する先生、先輩の気持ちがよくわかりました。時には壁にぶつかり、逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし、そんな時こそ、周りにいる仲間を信じて壁を乗り越えてください。常に私たちをサポートしてくれた二年生。その二年生を見て必死についてきてくれた一年生。私たちは憧れの先輩、そして大きな壁となれたでしょうか。私たちは、先輩として後輩のことを誇りに思います。これからは、一、二年生が主役です。自分を信じて、仲間を信じて、新しい鹿北中学校を創ってほしいという私たちのメッセージを伝えてください。
先生方、三年間大変お世話になりました。元気がないときには笑わせてくださり、きついときには励ましてくださり、失敗したときは厳しくも温かい言葉をかけてくださいました。おかげで、こうして十八名全員で卒業式を迎えることができました。鹿北中学校は生徒数が少ない学校です。しかし、先生方が生徒一人一人を大切にしてくださる温かい学校だと思います。これからは、先生方のご指導を胸に、自分の夢に向かって清流の人としての誇りをもってで前進していきます。
お父さん、お母さん。毎日、仕事で疲れている中で、僕の話を聞いてくれてありがとう。時には反抗して、ものに当たってしまうこともあったね。ごめんなさい。でも、そんな私たちを見守り、愛情をこめて育ててくれました。普段は恥ずかしくて言えないけど、自分がしたいこと、進みたい道に進ませてくれて、本当にありがとう。もう少し迷惑をかけるかもしれないけど、高校生として自分の一歩を踏み出したいと思います。お父さん、お母さん。二人は僕の目標です。二人を超えることはできないかもしれないけど、自分なりに頑張ります。これからもよろしくお願いします。
そして、三年生のみんな。小学校から七年間一緒で、いつもみんながいるのが当たり前でした。鹿北中学校に入学するまでに七人転校して十八人という少人数になってしまったけど、少ないからこそ、毎日が楽しくて笑顔が絶えないクラスでした。三学期に入ってからは、入試のことで頭がいっぱいになっていたけど、一日一日と時間が過ぎるたびに、そしてこうやって卒業式を迎えてみて、ようやくみんなとお別れをしなければならないという実感がわいてきました。別れるのはつらいです。悲しいです。僕は、この答辞を書きながら涙が溢れてきました。僕は、この学年が大好きです。だからみんなと笑いあった、泣いた、楽しかった日々を絶対に忘れません。
四月から私たちは、それぞれの道を歩んでいきます。これから、どんなに大きな壁と出会っても、私たちならきっと乗り越えられます。つらいときは、信じあった十八人の仲間を思い出し、壁を乗り越えられるまで何度でもチャレンジし続けます。
「出会いもあれば別れもある。」という言葉のように、別れがあれば、次は出会いが待っています。これまで出会い、支えてくださったすべての方々に心から感謝し、次のステージでの新たな出会いを楽しみにしています。
名残は尽きませんが、これから私たちは新たな世界の入り口に立ち、自分の描く未来へと飛び立つことを約束します。三年間本当にありがとうございました。
令和二年 三月十四日
卒業生代表 鬼塚勇
【伝えよう】卒業式送辞
冬の寒さも少しずつ和らぎ、徐々に春の暖かさが感じられる今日のよき日に、鹿北中学校を卒業される十八名の先輩方、ご卒業おめでとうございます。
本日は、今日ここに参加できなかった在校生を代表して、あいさつさせていただきます。
先輩方と過ごした三年間、多くのできごとが心に残っていて、長いようで、今では短く感じます。
先輩方は、たくさんの人との出会いの中で、すばらしい体験をし、思い出をたくさんつくってこられたことと思います。常にお手本となり、引っ張ってくださった先輩方は、かけがえのない存在です。
この一年間で、先輩方を越えたいという気持ちがとても強くなりました。
本年度の運動会は、初めて小中学校合同となりました。赤団、白団それぞれの団長や応援リーダーが昼休みも話し合いを重ね、小学生リーダーと一緒に、私たちを引っぱって下さいました。毎回の練習のはじめに行うテーマコールでは、先輩が声を枯らしながら叫ばれる姿に運動会にかける熱意が伝わってきました。その姿を見て私も必死で叫んでいました。先輩方の熱い思いに、一、二年生も「ついていきたい」と思うようになりました。運動会を通して先輩方が私たちの目標になっていきました。
部活動では、中体連大会に向けて、私たちをリードして練習を盛り上げて下さいました。
私にとって初めての市の中体連大会で、私はとても緊張していました。そんなとき何人もの先輩が、「いつもどおりでいいよ。」と優しく声をかけて下さり、緊張がほぐれたのを思い出します。市中体連大会では全ての部がすばらしい結果を残し、県大会に進むことが出来ました。ハンドボールの県大会では、先輩方全員が得点をあげられました。足をけがされていた先輩も途中出場でしたが得点を決められました。応援していた私もみんなと一緒におおきな声をあげて喜びました。仲間のために、仲間と一緒に必死で頑張っておられる姿にあこがれを持ちました。
先輩方の中体連大会にかける思いから、何か一つのことを達成するためには、仲間を信じ、きつくてもあきらめずにやり通すことが大切なんだとうことを教えていただきました。こんなに人数が少ない鹿北中学校なのにこれだけの成果を残された先輩方に尊敬の気持ちでいっぱいです。これからも先輩方への感謝の気持ちを忘れず、先輩方に負けないように毎日の練習に励んでいきます。
清流祭では、オープニングでみんなを笑わせてくださり、場をなごませてくださいました。先輩方の劇では、見に来られた家族の方々を感動させるほど心を込めて演技されていました。先輩方の劇を見て、「今、どんな自分になりたいか」を考えることができました。いつも支え励ましてくれる家族への感謝の気持ちを忘れてはいけないということも学ぶことができました。
かほくまつりでは、オープニングの司会をされたり、40周年を記念して四百個の風船を飛ばしたりなど、地域の方々が楽しくなるような企画を先輩方が考えて下さいました。また、昨年度復活したみこしも引き継がれました。みんなで息を合わせるために何度も練習を重ねて当日に臨まれたことと思います。あの重いみこしを「そいや!」という掛け声で、心一つにしてかつがれている姿に私たちも見ているだけで、元気と勇気をもらいました。みこしが場内をねり歩いている間に、会場にいる人みんなが一つになっていきました。
かほくまつり当日まで、先輩方は準備や練習に一生懸命取り組んでおられました。町の行事まで任せられるようになった先輩方の存在はさらに大きなものになりました。そんな先輩方の跡を私たちは引き継いでいくことに、私たちにできるのだろうかという不安が大きくなっていきました。
このように様々な行事を行う中で、「ビリーブ」という生徒会テーマのもと、仲間を信じたくさんの新しいことに挑戦し、たくさんの人を笑顔にしてこられました。自分の殻を破るために、お互いに高め合い、団結していく先輩方の姿は輝いて見えました。そんな先輩方は私たちのあこがれです。私たちも先輩方のように、自分を信じ、仲間を信じ、心を一つにして大きな壁を乗り越えていけるようになりたいと思います。
先輩方がこの学校を離れられるのはさみしいです。しかし、先輩方が私たちに残して下さったあたらしいことにチャレンジすることを私たち在校生は大切にしていきます。なぜならそれが先輩方への恩返しになるからです。先輩方も鹿北魂を胸に、それぞれの進路先で自分らしく頑張ってください。この場にいなくても、在校生の全てが、先輩方に感謝し、これからも応援し続けます。代表してお礼を言わせてください。ありがとうございました。
最後になりますが、卒業される十八名の先輩方の今後のご活躍と、先輩方の未来がよりよいものになりますことを祈念して送辞といたします。
令和二年 三月十四日
在校生代表 黒田 美海
【伝えよう】3年修了式
これまでを振り返って
3年 松房 実佑
これまで、長い人では12年間以上、短い人でも7年間、同じ月日を過ごしてきました。私は、このクラスで、そしてみんなと出会えて幸せ者だなと思います。
岩野の人とは小さい時から一緒の時間を過ごしてきたけど、岳間と広見の人とは小学校3年生の時に出会いました。
初めの頃は、違う校区だった人に話しかけるのは勇気が必要で緊張していました。それでも友だちがどんどん増えていくのが嬉しくて、家に帰ると「今日はね、〇〇君、〇〇さんとしゃべったよ。」と家族に話していたのを思い出します。
そんな頃もあったけど、今ではみんなと緊張せずに話せるようになったし、友だちと話すと笑顔になれるし、学校にいって友だちと話すのが、私の一番の楽しみでした。
私は、このクラスの良いところは雰囲気だと思います。「頑張っている人はみんなで全力で応援する。」このクラスには、そんな雰囲気があります。だからこのクラスは一致団結することができます。
クラスの団結を特に強く感じたのは、かほくまつりの時です。風船飛ばしや神輿、人文字等中学生が主体となって参加しました。私は、勇くん、嘉来くん、ゆりさんと一緒に、サポーター会議に何度も参加しました。クラスで決まったことを市民センターの方に提案し、サポーター会議で決まったことをクラスのみんなに伝えました。準備を進めていく中で、みんなが協力的で積極的に参加してくれて嬉しかったです。
また、みこしは、本当にクラス、地域の方々、先生たちが一つになった瞬間だったと思います。重い神輿を担ぐのは大変だったけど、みんなで声を掛け合うことで心が一つになっていくのを感じました。かほくまつり本番。神輿を担ぎ終わってみんなで撮った集合写真は、みんなの顔が充実感でいっぱいで、みんな最高の笑顔でした。あの写真は、何度見返してもいい写真だなと私は思います。
7年間、このクラスで過ごしてきて、たくさんの楽しいことも、大変なことも経験してきました。とても仲がいいクラスで、これから先はこんな居心地の良いクラスはないんじゃないかなと思います。
中学校生活最後の2週間をみんなと一緒に過ごすことができなくて本当に残念でした。だけど、その分、大人になってからもみんなで集まりたいです。
私はこのクラスが大好きです。このクラスの一員として鹿北中学校を卒業できることを誇りに思います。これからの高校生活や、大人になってからもこの鹿北中学校で学んだことをいかしていきます。今までの楽しい日々をありがとうございました。
【高校卒業】ご卒業おめでとうございます。
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
今年の卒業式は、来賓や在校生が参加できず、いつもと違う雰囲気の中で卒業の日を迎えたことと思います。
中学校を卒業して3年が経ちますが、みなさんが、「CHANGE」という生徒会年間テーマを掲げ、鹿北中の進む道を大きく転換しようとチャレンジしながら学校生活を送っていたことが、ついこの前のように思い出されます。
みなさんから「たすき」を受け継いだ後輩たちが、その後、「START」、「挑む」、「BELIEVE」、そして、「前進」とテーマを掲げ、鹿北中をさらに発展させようと頑張っています。
現在の鹿北中は、「きついけど楽しい」との生徒の言葉に象徴されるように、真剣にチャレンジし、自分の壁を乗り越え、最後までやり遂げた人だけが感じることができる「本当の感動」、「本当の充実感」を、一人一人が獲得しながら学校生活を送っています。
今の鹿北中生がこのような生活を送ることができるその源流をたどると、みなさんが掲げた「CHANGE」に行き着きます。なぜなら、今も鹿北中は「CHANGE」の途上にあるからです。
ところで、卒業生のみなさん。みなさんが巣立った鹿北中学校の校訓を覚えていますか。
それは、「己を重んじ 己を伸ばす
友を敬し 友に学ぶ」です。
この校訓は、今でもみなさんの生き方の基本となるものであると思います。
卒業後、就職したり、家の仕事を手伝ったり、また、専門学校や大学に進学する人もいるかと思います。また、今日の日を卒業とは別の形で迎えている人もいるかもしれません。
そんなみなさんにぴったりの言葉が、鹿北中の校訓です。
みなさん一人一人は、様々な可能性の種を持っています。しかし、それはあくまでも種なのです。その種を発芽させ、開花させられるかどうかは、すべて自分自身にかかっています。
だからこそ、自分を大切にし、日々向上させていかなければなりません。また、身近な人の人権を尊重し、その人たちから貪欲に学ぶ姿勢を持たなければなりません。
そんな「生き方の基本」を示しているのが鹿北中の校訓なのです。
ぜひ、新たな一歩を踏み出す卒業生のみなさん一人一人の胸に、もう一度、鹿北中の校訓を刻み込んでほしいと思います。
みなさんは、中学3年生の時、清流祭で「ギャラクシートレイン~未来へ~」を演じました。覚えているでしょうか。
中学1年生から3年生までの出来事を振り返りながら、自分たちの未来を見つめました。中学校卒業の日を、「新しい春の駅」ととらえ、そこで希望号に乗り換える。どの列車に乗るのかは自分次第。しかし、どの列車に乗っても希望があると、力強く表現してくれました。
あれから3年が経とうとしていますが、みなさん一人一人が乗っている希望号は、もうすぐ、次の「新しい春の駅」に到着しようとしています。今度は、どんな希望号に乗り換えるのでしょうか。そして、どこへ向かって進んでいくのでしょうか。
実はこの答えはもうみなさんは、わかっているはずです。今日までの3年間の生活を通して、「どこへ進んでいくのかは自分で決めるしかない」、ということに気づいているはずです。言い換えるならば、「未来」は自分で創る、あるいは、自分で獲得するしかないということを様々な経験の中から感じ取っているはずです。
ですから、卒業の持つ意味が、自分の「未来」を創るためのスタートラインに立つこと、ということもすでに自覚されていることでしょう。
そんな新たなスタートラインに立ったみなさんに、はなむけの言葉を送りたいと思います。
それは、「今日は目的であり、
明日への最高の手段である」という言葉です。
この言葉は、今日を一生懸命生きることが何よりも大切であり、今日を一生懸命生きるからこそ、明日の自分の新たな一歩が見えてくる、という意味です。
目標を持ちながら、一歩一歩その目標に近づいていくためには、今日をどう生きるかが何より大切です。
卒業式には出席できませんが、鹿北中教職員がみなさんのことを応援しています。また、鹿北のみなさんが、鹿北で学んだみなさんの活躍を楽しみにしています。
清流からいよいよ大海原へと出て行こうとする、みなさんの未来に幸多かれと心より祈っています。
令和2年3月1日
鹿北中学校教職員一同