二中ブログ

【今でしょ】070125

 昨日は二中の立志式でした。

 武士にとっては、大人になると言うことは、戦に行くことができると言うことであり、忠臣蔵で有名な大石内蔵助の息子、主税は12月に元服して戦いに加わり、

「あふ時は かたりつくすとおもへども 別れとなれば のこる言の葉」

 毎日顔を合わせていた時には、十分に語り尽くしたと思っていたけれど、いざ別れてもう二度と会うことがないと思うと、まだまだ話したいことがたくさんあったのにと、とても心残りな気持ちになる。という、辞世の句を残して16歳で切腹しています。まさに、元服式は覚悟を決める式であったと言えます。

 現代においても、14歳からは刑事処分(長期で15年の懲役刑もありえます。)が可能な年齢となり、社会的責任は一層重くなります。

 浄土真宗の開祖、親鸞聖人は9歳の時、剃髪して出家し僧侶となりました。その式を頼んだお寺は、「時間も遅いし明日にしてはどうか」という言葉をかけました。

 それに対して、親鸞聖人は

「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」

「明日があるという心が仇になって、桜を見ることができないことがある。夜中に嵐が吹かないと言えますか?」という歌を詠まれました。

「明日すればいいだろう」と思い、その機会を逃してしまうということはよくあります。

 2年生の皆さん、この立志式を決意の日、具体的な目標、期限を決め動き出す日にしましょう。夢を実現する二中生に期待し、応援しています。