二中ブログ

【内申書】070823

 初任者も驚くことが多いのですが、学校は他の職業と違って、みんなが児童・生徒時代を経験しているため想像しやすいのでしょう。「今でもそうなんだ。」という思い込みが多いようです。
 ネットのコメントでも「内申書に書かれる!」、「内申点を下げられる!」という書き込みを見ます。
 「内申書」、たぶん高校入試の際に提出する「調査書」のことだと思います。各教科の評定は日々の授業の評価をもとに共通のソフトを使って処理しています。校長の決裁までにペアで数段階のチェックを行い、違和感がある場合は評価者に説明を求めます。恣意的な改ざんができないようにソフトのルールから外れた変更箇所は色文字に変わります。また、年度末にはデータにロックがかかります。
 所見や行動の記録にマイナス内容は一切記入しないので、調査書が不利に働くことはありません。いろいろあっても「元気がよく」、「行動力があり」とリフレーミングをしますが、それも見方を変えた事実ですので許してください。評価を下げることを書くなど、二次募集や浪人による生徒や家庭の心の負担、担任の心労と事務的負担が増すばかりです。その後もしっかり褒めた文章が続きます。

 部活動も県大会で何位、〇〇検定が〇級などの成果が判断材料になるだけです。そうしないと、担任の文章表現力が合否に反映されることになってしまいます。
 つまり「内申書に書くぞ!」は「良いことを書くぞ!」という意味です。