二中ブログ

【7月豪雨】070702

 令和2年7月3日から4日にかけて1時間の降水量が30mmを超える激しい雨が降り続き、芦北町にも甚大な被害をもたらしました。当時私が勤務していた湯浦中は、プール裏斜面と自転車小屋奥斜面の2か所が大きく崩落しました。特にプールは落下まであと2mという状態でした。また、校区の女島地区で発生した土石流により、職員のご両親がお亡くなりになられました。

 私の息子夫婦も佐敷中学校の近くに住んでいましたが、夜中の3時頃に消防団の方に起こされて緊急避難をしました。スカイドームに避難しようとしたところ、佐敷中の手前で奥さんの車は深い水にタイヤをとられ流されました。後ろを別の車で走っていた息子が窓から引き出して逆方向に避難。芦北の給食センター駐車場の車の中で一夜を過ごしました。翌朝、水が引いてから帰宅すると床上浸水。4月に入れた家具の多くは水没しました。和室に置いていたテレビは、畳ごと水に浮いて助かったそうです。佐敷中、芦北高校の近隣に住んでいた先生方も、急激な水の増え方を2階から見て、車をあきらめたとのことでした。

 7月6日(月)~8日(水)の3日間、芦北町の学校は臨時休校となりました。各校の職員は学校の被災個所の確認や大きな被害を受けた佐敷中学校の片付けの手伝いなど、復旧作業で1日を終えました。水俣市の各校や各学校のPTAの皆様からもたくさんのご支援をいただきました。生徒たちは「嵐」からの支援グッズが一番嬉しかったようでした。F先生はまだ持っているでしょうか。アイドルの力はすごいですね。

 あの時は「あれほど降ったのに、ここまでは水は来なかった。」、「ここは崩れなかった。」が一番危険です。次に同じような災害が起こったときは7月豪雨が基準となって正常化バイアスが働きます。