湯浦中ブログ

【立志式】030226

 2年生は立志式を行いました。 

 事前学習で学んでいるとは思いますが、立志式は、武士社会で数え12~16歳の立春の日に行われていた元服式がもとになっています。元は頭(首)、服は着用するを表し、頭に冠をつける式でした。この日を境に、髪型、衣服を大人のものに替えて、社会から一人前の大人として認められました。

 また、当時は大人になると言うことは、戦に行くことができると言うことであり、忠臣蔵で有名な大石内蔵助の息子、主税は12月に元服し、メンバーに加わり、16歳で切腹しています。まさに、元服式は覚悟を決める式であったと考えることができます。 

 現代においても、法的には13歳までは刑事責任年齢に達していないため、刑罰は受けませんが、14歳からは刑事処分が可能な年齢となり、社会的責任は一層重くなります。

  西郷隆盛が尊敬した幕末の志士『橋本左内』は、皆さんと同じ年齢の頃、『啓発録』という書物に、「自分は何をしてもおろそかで、注意が行き届かず、弱々しくてぬるい性格であるため、いくら勉強しても進歩がない。これではとても父母の思いに応え、藩や主君のお役に立ち、祖先の名を輝かすような人間になれるはずもない。一体自分はどうしてこんなに駄目なんだろう。そう思うと情けなくてたまらず、毎晩涙で布団を濡らした・・・」

 果たして自分には覚悟があるか。

 そして左内は、〇稚心を去る 〇気を振う 〇志を立てる 〇学問に勉める 〇交友を択(えら)ぶ という決意をしています。

※明日に続きます。