湯浦中ブログ

【みんなと一緒に地域を守る消防団】021210

 ぼくの兄は、高校を卒業してから15年間消防団員です。

 7月4日の令和二年七月豪雨の時、ぼくが眠っていたら、「早く起きないと家がつかる。」といって、僕たちを起こしにきました。兄の声で起きて1階へ行ってみたら雨が玄関の先まで来ていました。

 「車を高い場所へ動かして、1階の荷物を2階へ運んで。」と、父が夜勤で居なかったけど、兄の的確な指示でぼく達を守ってくれました。

 雨で家の近くで土砂崩れが起き、その近くのアパートの住人の人達に「土砂崩れがひどくなったら危ないから早いうちに避難して。」と兄の声。

 夜が明けて雨がやんだら、近くの重機のリース屋からユンボを借りて、道にある土砂を片付けて地域の人が通れるようにしてくれました。

 兄は、平日は普通に仕事をこなし、日曜日は、災害がひどかった地域へ行き、朝から夕方まで土砂が入った家を手作業で土砂をかき出したり。なぜ、手作業なんだろうと思っていたら、兄が「重機で一気にこわしたら簡単だけど、家の人の思い出の品物をこわさないように。」と教えてくれました。

 重機に乗って土砂を片付けたり行方不明の人を探したり、毎週日曜日は消防団員としてボランティアへ出かけています。

 母は「消防団員も生身の体なんだから。」と兄の体のことを心配していました。ぼくの通学路が土砂で通れなく、親に送迎をしてもらっていました。それを見た兄が役場に連絡をいれ、2、3日後には通れるようになりました。兄の家も床下浸水で被災しているのに自分の家のことは後回しにし、地域の人のために働く兄はとても頼もしかったです。

 今回の災害を体験し、消防団員の仕事内容を知ることができました。自分のことより地域の人のために働いてくれた消防団員を尊敬し、心から感謝しています。

 湯浦中学校1年U.Y.