学校からのお知らせ

勉強はなぜするのか

「勉強はなぜするのか」

誰もが一度は考えたことがあると思います。皆さんはどう思いますか?

 

3年生の学級通信で、このことについて考えたことが書かれていましたので紹介します。

 

 

「先生,何で勉強せなんとですか」とある生徒から質問されました。

「とりあえず今は,志望校合格に向けてだよね」と私は返しました。

「でも高校に入っても今よりもっと難しい勉強せなんね」今度は私が聞きました。

「ですよね~,数学って将来使いますか?もう勉強疲れました」生徒が嘆きます。

「数学はね,―――――」

さあ,私は何と返したでしょうか。(笑)

 

自分で勉強していたおかげで…

 生徒の皆さん,受験勉強頑張っていますか? ちなみにどのくらい頑張っていますか?夜遅くまで机に向かい、休日も遊びやしたいことを我慢して勉強。そんな生活の中で「こんなに勉強して、将来何の役に立つのだろう」と疑問を感じるのは、自然なことだと思います。私も中学生のころ、同じ疑問を抱いていました。

 正直に言うと,学生時代に学んだ数学の公式などは,社会人になってからの生活で直接使うことはほとんどありません。(少しは使います)「使わないなら今勉強したって意味ないじゃないか」と思うでしょう。実は全くその通りです。ただし,それは勉強による成果(メリット)を「学習内容を将来使えること」に限ればです。

 

 勉強することのメリットってほかにもたくさんあるんです。「勉強を頑張ると、〇〇が身につく」とすると、どんなものが考えられますか。私も考えてみました。

 

・計画を立てる力     ・時間を管理する力

・コツコツと努力する習慣 ・自分の得意、苦手を分析する力

・すぐに諦めることなく、粘り強く考え抜く力

 

ざっとこんなものが思い浮かびました。ここで大事なことは、今私が上にあげたものはすべて、社会に出てから必要とされる能力だということです。どんな仕事に就いても求められるものなのです。受験勉強はこれらの力を総合的に鍛えるトレーニングとも言えると思います。

今,勉強をしていて「計画を立てる力をつけるために勉強を頑張るんだ」なんて思っている人はいないでしょう。当然です。勉強しているときは,文章を読んだり,計算をしたりすることに集中していて,そんなこと考える間もありません。でも,それでいいんです。今は点数を取ること,成績を伸ばすこと,ここに本気で向かってください。成績が伸び悩んでいる人も,挫けずに本気で考え続けてください。点数の裏で,身につく力があります。これに私は大人になってから気が付きました。ただし,高校受験,大学受験と本気で勉強したから気づいたんだと思います。受験勉強を通して,知識だけでなくあらゆる力を身につけて一回りも二回りも成長して欲しいと願っています。