二中ブログ

【養老の滝伝説】060915

「十訓抄」より、明日の敬老の日に関するお話です。

 元正天皇の治世、美濃の国に年老いた父親をもった息子がいました。息子は山の木や草を売って父親を養っていました。父親はお酒がたいへん好きでしたので、息子はひょうたんを腰にぶら下げ、酒屋に行って酒を買い父親に飲ませていました。

 ある時、山に入って薪を取っていると、足を滑らせうつぶせになってしまいました。すると何やらお酒の匂いがします。見渡すと岩の間から水がしみだしていました。汲んでなめてみるとそれはとても良い酒で、息子は父親にたくさんお酒を飲ませてあげました。

 その話は元正天皇の耳に入り、感心した天皇は、後にその息子を美濃守に任命し、酒が出ていた場所を「養老の滝」と名付け、元号も「養老」にしたということです。

  息子たちよ、私は酒を飲まないのでよろしく。