湯浦中ブログ

【みんなちがって、みんないい】020727

 今日は人権集会でした。そこで、こんな話をしました。

 私は背が高いと言われることが多いのですが、世界で平均身長が一番高いオランダの男性の平均身長は184cm、女性は171cmだそうです。オランダでは私は平均ということになります。

 食をとるための道具は大きく分けると箸で食べる、ナイフやフォーク、スプーンで食べる、手で食べるの3つあります。割合は箸30%、ナイフやフォーク30%、手40%だそうです。当たり前だと思っていることが、当たり前ではない。よくある話です。

 湯浦中では当たり前だったことが、外に出ると違うということがあるかも知れません。でも「違う」ということは、1+1=5といったテストの解答のように「間違っている」「おかしい」ということなのでしょうか。 

 ヒトの遺伝子の情報は印刷製本すると26万2000ページほど(広辞苑約90冊分)になるそうですが、一人一人違うのは500ページほど。99.9%近くは同じだそうです。「違い」はそれぞれの「個性」に当たる部分。0.1%の「違い」を見つけて「私(たち)と違う」と非難する。そういう私たちもそれぞれ0.1%は違うのに。

 左右の人の顔を見て、0.1%の「違い」を取り除き、生徒、先生方全員が全く同じ姿かたち、考え、行動。100%一致した湯浦中を想像してください。

 小学校3年生では、金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』を学習します。

 わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、

 とべる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

 わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、

 あの鳴るすずはわたしのように たくさんのうたは知らないよ。

 すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。

「自分を大切にするように、人も大切にする心」、「相手の良さに気付き、素直に認めることができる心」

はじまりは「みんなちがって、みんないい」です。(H)