産山学園の生活(学園ブログ)

9年生海洋環境問題について学ぶ

 本日、産山村環境教育アドバイザー井 春夫様をゲストに迎え、近年問題となっている海洋プラスチックゴミについて講話を行っていただきました。

 はじめに、汚染の原因であるマイクロプラスチックについて説明がありました。歯磨き粉や洗顔料に含まれていることもある「一次マイクロプラスチック」、プラスチックゴミが紫外線や波で砕けて微細になった「二次マイクロプラスチック」があるとのことです。歯磨き粉や洗顔料に研磨剤として身近に使われていることに学園生は驚いていました。また、洗濯の際、服から出る繊維くずがそのまま排水されてしまうことも汚染の原因の一つであることが分かりました。

 海洋プラスチックゴミは、海に流れ出ても分解されないため、生態系に大きな影響を及ぼします。このことは、漁業だけでなく観光業に大きな損失を与えるだけでなく、マイクロプラスチックが蓄積された魚を人が食べることで人体への影響が懸念されているとのことです。学園生は、講師の話を真剣に聞き、メモをたくさん取っていました。

 産山村に海はありませんが、川は海までつながっており、ゴミを捨てないことはもちろんのんこと、ゴミを減らす努力や3R(リデュース、リユース、リサイクル)を意識するなど、一人一人が環境を守る行動に出ないと環境はよくならないことを話していただきました。環境問題に国境はないとも言われました。

 最後に、卒業する9年生へ、何がやりたいかも大切であるが、今の自分に何ができるかを考えて行動し、視野を広げてほしいとエールが送られました。そして、希望を持って興味・関心を少しずつ広げてほしいと温かい応援の言葉をいただきました。

 これからの社会を担う9年生にとって、環境問題を考える貴重な学びの場となりました。井春夫様、御講話ありがとうございました。