二中いきものだいたい図鑑

アマガエル

写真:4枚 更新:2024/09/13 学校管理者

 プール掃除の時に生徒がオタマジャクシをたくさん捕まえました。大成学級の花壇に池を作り育て、かわいいアマガエルに成長しました。  むかしむかしアマガエルの親子がすんでいました。子ガエルは大変な天邪鬼で、親ガエルの言いつけと反対のことばかりやっていました。  親ガエルが亡くなる時に、「墓が流されないように山の上に墓を作ってもらいたいが、この子は反対のことをするから」と考え、「墓は川のそばに建ててくれ。」と言い残しました。  ところが子ガエルは今までのことを反省し、遺言通りに川のそばに墓を建ててしまいました。そのため雨が降りそうになると「墓が流される」と泣くのだそうです。

シオカラトンボ

写真:1枚 更新:2024/09/13 学校管理者

 1年生理科の生物観察中、シオカラトンボが飛んできました。オスの体を覆う白い粉を「塩」に見立ててシオカラトンボと名付けられたそうです。メスや若いオスは黄色に小さな黒い斑紋が見られるため、ムギワラトンボとも呼ばれます。

ゲンゴロウ

写真:1枚 更新:2024/09/27 学校管理者

 水泳の授業中にゲンゴロウ発見。  漢字では「源五郎」。「玄甲」の読み下しが「ゲンゴロウ」であったという説と、「でんぐりがえろ」(旋回しながら泳ぐ様から)が崩れて「ゲンゴロウ」になったという説があるそうです。ゲンゴロウは空気呼吸を行いますが、お腹とハネの間に空気を溜め込むことで潜水ができます。写真の、お尻の水を弾いているように見えるのがその部分です。  ゲンゴロウは現在、絶滅危惧種Ⅱ類に分類される生物で近い将来絶滅の危機が訪れるとされています。今では観ることができたらラッキーな生物になりました。

クロマダラソテツシジミ

写真:1枚 更新:2024/09/13 学校管理者

 職員玄関近くのセンニチコウがクロマダラソテツシジミで賑わっています。幼虫はソテツの葉っぱを食べ、成虫はシジミ(貝)のような羽を持っていることからこの名前がついています。羽を広げるとブルーですが上手く撮れませんでした。蝶は羽を閉じてとまる、蛾は羽を開いてとまる。有名な見分け方です。  もともとは日本にはいない蝶でしたが1992年に沖縄で発見されてからどんどん生息地が広がっているそうです。

キンギョ

写真:6枚 更新:2024/09/26 学校管理者

 フナの突然変異を人為的に選択し、観賞用に交配を重ねた結果生まれた観賞魚。大成学級の池にいるのは、比較的フナの体系に近い和金でしょうか。ホームセンターで買ったホテイアオイに卵がついていたのではないかと推測します。赤と紅白の2匹です。「赤は通常の3倍の速度で泳ぎます。」ということはないようです。

メダカ

写真:2枚 更新:2024/09/24 学校管理者

 目が大きく、頭部の上端から飛び出していることが名前「目高」の由来です。大成学級のメダカがすくすく育っています。見分けにチャレンジしてみましょう。 ①メスは尻びれの後ろが細く三角形に近い。メスの背びれの膜には欠けた所が無い。胸びれと腹びれはメスの方が大きい。 ②オスは平行四辺形に近い形をしている。オスの背びれの膜には欠ける部分がある。背びれと尻びれはオスのほうが大きい。

ネコ

写真:7枚 更新:03/11 学校管理者

 ときどき二中を訪ねてくるネコさんたちです。大成教室近くに出没するキジトラはご近所の飼い猫ですが、近づくと去って行きました。体育館近くのサビトラはかなり慣れており、向こうから近づいてきました。先日はどのネコか分かりませんが校舎に閉じ込められていたみたいで、夜に警備の発報をさせてしまいました。  野良猫の耳が切れているのは、ボランティアによるTNR「野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術を実施し(Neuter)、その後自然に返す(Retrun)」活動の「不妊手術済み」というマークの可能性が高いです。 不妊手術をしてカットされた耳が桜の花びらの形に似ていることから「さくらねこ」とよんだりします。  2月22日は「ニャンニャンニャン」でネコの日です。  アメリカが8月17日、イギリスが10月27日、イタリアが11月17日など色々な国に「黒猫の日」がありますが、黒猫は不吉と考えられ虐待された歴史があるため、理解を図ろうという理由で制定されたようです。あまりうれしい起源ではありません。  今でも、保護施設にいるネコの多くは黒猫。写真写りが悪い、インスタ映えしないなどと言う身勝手な理由で捨てられることが多いと聞きます。許せないことです。  黒は自然界では目立たず隠れやすい色なので、外敵に襲われることが比較的少なく、穏やかで甘えん坊が多いそうです。

イトトンボ

写真:3枚 更新:04/17 学校管理者

 4月16日。大成学級の水槽のイトトンボの羽化ラッシュです。O先生によると、翌朝は羽が乾いていたとのことでした。イトトンボは左右に幅広い頭部と小さな複眼を持ちます。腹部は細長い円筒形をしていて、小型の種類では短い糸くずのように見えるのが特徴です。水辺の草の間で羽ばたいて低く飛ぶ姿をよく見かけます。腹部が細くてよく曲がるため、交尾の際にオスとメスが作る輪がハート型に見えます。

テントウムシ

写真:1枚 更新:05/06 学校管理者

 大成学級裏の畑の草刈りをしているとナミテントウを見つけました。テントウムシ(天道虫・紅娘・瓢虫)は、コウチュウ目テントウムシ科(テントウムシ科、学名: Coccinellidae)に分類される昆虫の総称で、日本国内には約180種類が生息、ナナホシテントウが有名ですね。ついでに仮面ライダーストロンガーに登場する電波人間タックルのモチーフです。  枝などの先端に立って行き場がなくなると上に飛び立つ習性があるため、「お天道様に飛んで行った」と解釈し、太陽神の天道からとられ天道虫と呼ばれるようになったそうです。幼虫・成虫とも強い刺激を受けると死んだふりをして、外敵撃退のため、関節部から強い異臭と苦味がある黄色の体液を分泌します。  4~5才の頃だと思いますが、テントウムシをみつけるとなぜか指でつぶしていました。虫眼鏡で光を集めてアリをねらってまわったりもしました。犠牲にしたカタツムリも数知れません。ひどい子どもです。  ある日のこと、テレビで「テントウムシはアブラムシをたべる益虫」という番組を見ました。保育園児の頃のことなのに、「しまった。」「とても悪いことをしていた。」と思った瞬間を鮮明に覚えています。子どもは元来、残酷な面を持っているものです。しかし大抵の子どもはたくさんの大切な命を犠牲にして育ちながら、ある日突然、そうした行為の残酷さに自分自身で気づくそうです。  子どもたちは大切なものを失ったり、遊びのなかでケガをしたり、嫌な思いをしたりしながら、命の大切さや、痛みを体験的に学んでいきます。大切なのは人の思いを感じとることだと思います。 

ツマグロヒョウモン

写真:2枚 更新:07/16 学校管理者

 大成学級のパンジーについていた幼虫を虫かごに入れて観察していました。ツマグロヒョウモンが羽化しました。これまでも数頭を裏の畑に放ちました。  明るいオレンジに黒い斑点が豹柄のようなので「ヒョウモン」、後翅の端(つま)が黒いところから「ツマグロ」です。と呼ばれている。メスは前翅の先端近くに白と紫の帯が見えます。この模様は毒を持ったカバマダラという別のチョウに擬態していると考えられています。  幼虫は黒い体に背中のオレンジのラインと、オレンジのとげとげで毒々しいですが、毒は持っていません。育て方はO先生まで。

モンシロチョウ

写真:1枚 更新:07/16 学校管理者

 大成学級裏の畑でモンシロチョをよく見かけます。幼虫の大好物はアブラナ科の植物(キャベツ・白菜・ブロッコリー等)で、無農薬の大成農園は最高のレストランです。対策としてハバネロを植えたそうですが効果はいかがでしょう。  モンシロチョウは紫外線が見えると考えられており、翅にブラックライトを当てるとメスは白く、オスは黒く見えるため、モンシロチョウ同士はこの色の違いでオスとメスを判別しているのではないかとのことです。  私たちが見分ける時は、前翅の黒い部分が大きく、つけ根が灰色をしているのがメス。前翅の黒い部分が小さく、全体的に黄色っぽいのがオス。作物の上で、ジグザグに飛び回っているのはメスを探しているオスだそうです。なるほど、写真を撮るのに苦労するはずです。

カマキリ

写真:4枚 更新:07/16 学校管理者

 大成農園の野菜に虫が集まると、捕食者もやってきます。「カマキリ」の名前は「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「キリ」はヤブキリ、クサキリ、ササキリなどのキリギリスの仲間の名に含まれる「キリ」で、「鎌をつけたキリギリス」の意味という2つの説があるそうです。  カマキリは獲物をねらうときに、胸の前でカマをそろえて静止しますが、これが祈っているように見えるということで、「おがみ虫」という方言で呼ぶ地方も多いそうです。英名は「Praying mantis」です。「pray」は「祈る」、「mantis」はギリシャ語で「預言者や占い師」を意味します。  蟷螂の斧(とうろうのおの)ということわざがあります。中国の斉の荘公が猟に行ったところ、ひかれそうになりながら、前足を振り上げ車に向かってくる虫がいた。荘公が家臣に「これは何という虫だ」と尋ねたところ、「カマキリという虫で、進むことしか知らず、退くことを知りません。自分の力量をかえりみず相手に立ち向かっていきます」と答えた。荘公は「この虫が人間なら勇士だな」と言って車を避けさせた。『韓詩外伝』

ミツバチ

写真:2枚 更新:07/24 学校管理者

 花粉を体にいっぱいつけて花と同化しています。私が子供の頃、田浦の実家で趣味で養蜂をしていました。動画共有サイトを見ると、趣味の養蜂がたくさんあがっていますが、実家の最初の群れは私の祖父が若い頃に、人吉から担いで田浦まで歩いて運んだそうです。地方ではまだ車が普及していない昭和の始めの話です。  ミツバチの群れは、1匹の女王蜂と約5万匹の働き蜂(メス)、繁殖期には全体の1割ほどの雄蜂で構成されています。働き蜂のエサとなるのは集めてきた花の蜜や花粉で、一度に40mg(自身の体重のおよそ半分)の蜜を運びます。私が45㎏を抱えて飛ぶのと同じです。一匹のミツバチが一生で集める蜜の量はスプーン1杯(5g)程度だそうです。一所懸命働いている姿はかわいいものです。  基本的におとなしい性格で人を刺すことは滅多にありませんが、子どもの頃は洗濯物についていたりした蜂に年に数回は刺されていました。慣れていた頃は蚊に刺された程度にしか感じませんでしたが、最近刺されたところやはり痛いですね。ミツバチは刺すと針(一緒に内臓ごと)がとれてしまい、興奮物質が周りに広がります。その興奮物質によって他のミツバチから攻撃されることがあるそうです。特に巣を攻撃されたと感じた時はガンガン攻撃してきますので、巣の傍を通る時は用心しましょう。とは言え、一所懸命働いている姿はかわいいもので近づいてしまいます。

セミ

写真:3枚 更新:07/28 学校管理者

 出勤時間帯の職員玄関前の樹木ではセミの大合唱。オスの腹腔内には音を出す発音筋と発音膜、音を大きくする共鳴室、腹弁などの発音器官が発達していて、発音筋を1秒間に2万回振動して音を出し、メスを呼びます。  ニイニイゼミは一日中、クマゼミとミンミンゼミは午前中、アブラゼミとツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、などと鳴く時間が大別されますが、比較的涼しい朝夕が沢山の種類の声が聞こえるそうで、なるほど出勤時刻です。  幼虫として地下生活する期間は短い種では2年、長い種では17年と昆虫としては寿命が長いですが、成虫になってからの寿命は1か月程度です。以前は1週間とか言っていましたが、研究が進んで分かったそうです。  羽音を立てながらかなりの速度で飛びますが、止まれそうだと判断した場所に手あたり次第に突進する習性があるため、壁や枝にぶつかりながら飛ぶ姿もよく見かけます。  子どもたちが保育園児の頃、帰宅後に必ずしていたのは、全てのポケットをひっくり返してダンゴムシやセミの抜け殻が入っていないかチェックすることでした。セミを大量に捕まえてきて、家の中で放したこともあったそうです。この前、いとこと「優しいじいちゃんからはじめてこっぴどく叱られた」と昔を懐かしんでいました。 「洗濯機 ぐるぐる回る ダンゴムシ」 才能有りでお願いします。

アキアカネ

写真:2枚 更新:10/01 学校管理者

夕焼け小焼けのあかとんぼ 負われて見たのはいつの日か 山の畑の桑の実を 小籠(こかご)につんだはまぼろしか 十五で姐(ねえ)やは嫁にゆき お里のたよりもたえはてた 夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先 シオカラトンボ、イトトンボに続き、3種類目の紹介です。アジサイ花壇に止まっていました。アキアカネは俗に赤トンボと呼ばれます。捕まえると罰が当たるとする言い伝えもあり、東北地方では雷に打たれるとして「かみなりとんぼ」と呼ぶそうです。