令和2年度 学校経営の基本方針
1 手段と目的の明確化
鹿北中学校は、鹿北で学ぶすべての子どもに「社会で自立して生きていく力」「幸せを勝ち取る生き方」を身につけていきます。
そのために、インクルーシブ教育システムを土台として
(1)保小中連携・一貫教育の推進
(2)地域と連携した交流・貢献活動の推進
(3)生徒会活動・話し合い活動等を中心とした自治的活動の推進
(4)総合的な学習の時間等を活用した探求活動の推進
に取り組んでいきます。
これらの活動を通して、
(1)学習指導要領に示された3つの資質・能力
①知識・技能の習得
②思考力・判断力・表現力の育成
③学びに向かう力・人間性等
(2)基礎学力、基礎体力、専門的な知識・技能を生かす社会人基礎力
(3)人との関係の中で生きていくためのコミュニケーション力、耐性
を身につけていきます。
さらに、一人一人の生徒の「個性を生かす」、「感性を磨く」教育を徹底します。
2 教育実践の方向性
(1)鹿北中学校は、「生き方の基礎基本」を学ぶ学校
「壁(限界)の向こう側は楽しかった」、「きついけど楽しい」、「頑張ることが当たり前」といった卒業生が創った鹿北中学校の空気。この空気感こそが、鹿北中の強みです。今年度、この空気を、本校の新たな校風にまで高めていきます。
生きた方の基礎基本とは、この空気の中で、一人一人の生徒が、自分の壁を乗り越え、本当の達成感、本当の充実感を体感していくことです。
中学時代に、本当の達成感や充実感を味わった生徒は、大人になっても、何かにチャレンジすることができる人に成長していくと考えます。
(2)鹿北中学校は、「出会いを大切にする」学校
昨年度から始まった宮古島交流は、出会いの大切さ、すばらしさを教えてくれました。なかまとの交流や人との出会いは、時に面倒でありわずらわしいものです。しかし、結の橋学園の生徒との交流により、「人との出会いは心地よいものなんだ」と実感することができました。
こんな出会いを経験した生徒は、これからの人生でも出会いを大切にできる人に成長していきます。
また、遠隔交流は、「出会い」をさらに広げていくカギとなります。教科学習にも遠隔交流を取り入れ、学びと出会いをさらに充実させていきます。
(3)鹿北中学校は、「地域を元気にする」学校
鹿北小・中学校は、9年間の学びを、「63制」から「432制」へと再構築しました。そして、3期となる中学2・3年生では、今までの学びの集大成として、地域の方々と共に、地域活性化に取り組んでいきます。
今年度、「かほくまちサポーター」として関わりをさらに発展させ、地域の方々と協議を重ね、地域を元気にする活動を創っていきます。これらの活動を通して、地域や社会と積極的に関わる人材を育てていきます。
(4)鹿北中学校は、「自立した学習者」を育てる学校
今年度、一斉授業からの転換を図りながら授業力向上及び学力向上に取り組みます。また、定期テストを廃止し、単元テスト及び再テストにより学力の定着を図っていきます。
瞬間最高学力を重視するのではなく、学力の定着を重視し、未定着や間違った問題を再度学習し、定着率を自ら上げていくことができる学習者を育てます。
マイプランデーや清流人学びの時間等を徹底し、自分に合った学習方法を確立し、家庭学習習慣を自ら定着させることができる学習者を育てます。
(5)鹿北中学校は、「一人一人の個性が輝く」学校
鹿北中学校は、生徒数が少ない分、一人一人の存在感が大きい学校です。その分個性を発揮しやすいという利点があります。個性とは、長所も短所も含めて個性と言えます。しかし、生徒の中には、往々にして自分の短所ばかりに目を向け、自信が持てず自尊感情が育っていない生徒もいます。
自分を見つめ、長所も短所も受け入れながら、自分の強みを生かすことができる生徒を育てていきます。中学校時代、自分の長所を生かす経験を積んだ生徒は、社会に出てからも自己実現を図ることができる人へと成長していきます。
3 本校の存在意義
鹿北中学校のいそがしさは,他の学校のいそがしさとは少し性質が違います。他の学校よりも「日常的な仕事のいそがしさ」が比較的少ない分、より一層、何かを生み出すことに、スピード感や創造力を発揮し、チャレンジしていくことが求められます。
つまり、自分の強みを生かした取組を行うことや、生徒との徹底した関わりの中から、自分にしかできない「学び」を創っていくこと。これが鹿北中学校独特のいそがしさと言えます。
今年度、鹿北中学校は、保育園・小学校や地域の方々と共に、教職員一人一人の強みを生かした創造力豊かな研究実践に取り組んでいきます。そこに他校にない鹿北中学校ならではの存在意義があります。
このことを自覚して、どのように生徒・地域との関わりを創っていくのか、生徒の自立のために自分は何ができるのかを、一人一人が考え実践化していくことが大切です。
4 使命と責任の自覚
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ」との言葉を自分自身にもあてはめ、職員室にいるよりも生徒のもとへ行く教職員でありたい。
部活動指導には始まりから終わりまで、誰かが必ずついて指導する、フルタイムの指導が大切です。そのための複数体制です。
感性を豊かにし、生徒のちょっとした変化に気づく教職員でありたい。そのために働き方改革に取り組み、人としての幅を広げる時間を創り出すことが大切です。このことはめぐりめぐって教育の充実につながっていきます。
また、日々、自分のすぐ横を声をかけてほしい生徒が通り過ぎています。そんな生徒の存在に気づき、見逃さない教職員でありたい。
私たちの教育の成果は、目の前の生徒の姿がすべてです。けっして言い訳をせず、生徒の成長に責任が持てる教職員でありたい。
何よりも生徒があこがれる魅力ある生き方ができる一人一人でありたい。私たちの言語環境を整えていくことは何より大切です。次の言葉を大切に教育実践に取り組んでいきます。
「木は光を浴びて育つ。人は言葉を浴びて育つ」
山鹿市立 鹿北中学校
- Kahoku Junior high school -
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E-mail:y-kahokujh@educet01.plala.or.jp
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