生徒会

震災復興プロジェクトin鹿北

4月16日(日)、熊本地震の本震から1年がたちました。まだまだ復興や生活再建途上の方々がたくさんおられます。山鹿市は比較的被害を受けることなく、日常の生活を取り戻すことができました。しかし、家族や親戚が被災されたという生徒、保護者、地域の方々が多数おられました。

 3月14日の卒業式を無事に終え、26名の卒業生を送り出すことができました。一つの大きな区切りを迎えた生徒会執行部は、自分たちに何ができるのかを真剣に考え、熊本地震の復興まで震災のことを風化させないようにと3月16日、熊本地震復興プロジェクトを立ち上げ、「しあわせ運べるように」の歌と手話をしていくことを全校生徒に提案しました。

 この日から、給食準備時間や放課後の時間を利用して歌の練習を行い、春休みに入ってからは手話の練習に取り組みました。3月29日・30日の2日間、菊池少年自然の家での生徒会リーダー研修では、歌と手話を生徒会執行部として完成させることができました。「夕べのつどい」での他校の生徒との交流の際には、練習の成果として手話をつけての歌を聴いていただきました。

 4月に入り、生徒会執行部のメンバーが中心となり全校生徒に手話を教えていきました。1年生が入学後は、9つの縦割り班を中心に歌と手話の練習を行いました。この間、歌詞の中に「届けたい私たちの歌」とありますが、どのような思いを届けていくのかを一人一人が考えていきました。

 そして、4月16日、授業参観、PTA総会の日、体育館にて保護者の方々に「しあわせ運べるように」の歌と手話を自分たちの思いとともに届けることができました。この取組は、生徒会長の浦田君が、「復興の日まで歌い続けていく」と言うように、始まったばかりです。これから、多くの方々に様々な機会を通して、鹿北中生の思いを届けていくこととなります。

 また、当日は、東京都板橋区より3名の方々が本校に来校してくださり、たくさんのタオルを届けてくださいました。震災復興に少しでも役立ててほしいと、地道に集めてくださった新品のタオル、たくさんの方々の思いとともにいただきました。生徒会では、このタオルを復興や生活再建に向けて今も苦労されておられる方々にお届けしたと考えています。

 熊本の復興のために、自分たちも一緒にがんばっていくという決意を新たにした一日となりました。




合唱.pdf