学校生活

沖縄に学ぶ

 昨日12月14日(木)の人権集会で発表してくれた2年女子生徒の発表原稿を掲載いたします。沖縄修学旅行で学んだこと、感じたことを率直に綴っています。ぜひご覧いただければと思います。



 修学旅行で行った沖縄は、海の色がエメラルドグリーンでとてもきれいでした。多くの人が沖縄と聞くと、私と同じようにきれいな海や美しい景色を思い浮かべるでしょう。しかし、その裏に戦争の歴史があることを忘れてはならないと思います。

 ガマに入りましたが、入った瞬間に空気が変わったことがわかりました。ガマの中で、私たちが立っていたところも、苦しんでいた人がいたと思うと胸が苦しくなりました。資料館ではたくさんの戦争体験の手記を読みました。言葉で言い表せないほど悲惨で辛いものでした。私が読んだ中には、「麻酔なしの手術で切断された手や足を、ひめゆり学徒隊が運んだ」という話がありました。背筋が凍りそうな気持ちになり、私だったら耐えられないと思いました。しかし、戦争の中にいたら、それが普通になるのかと思うととても苦しいです。人間を人間でなくしてしまうものが戦争です。人権とは、人として生きる権利だと思います。戦争はすべてを壊してしまいます。今、目の前にいる人が人間である権利を失い、自分も人間ではなくなる。今、みんなと話したり、協力して達成できたりしていることもとても幸せだなと思います。講話をいただいた具志堅さんは、何度も私たちに「考えてください」と言われました。今の私たちにできることは、考えることです。平和の礎の前で誓った、「この悲しい過去を繰り返さず、事実を心に刻み、伝えていくのは私たちの役目であり、平和な世界を築いていくために私たちにできることは何なのかを考えていきたい。」という決意を忘れず、これからを大切に生きていきたいです。