学校生活

【学校生活】宮古島交流2日目 ~最高の出会い&交流~

宮古島交流2日目、最高の学び、最高の交流、最高の感動を、一人一人が心に刻むことができました

【朝食バイキング】

 朝食はバイキング形式。思い思いに自分の食べたいものをお皿にのせていきます。相変わらずの温かさ。男子生徒は半袖ワイシャツ姿です。

 朝食後、ホテルの方から、一人一人「ごちそうさまでした。」「おいしかったです!」「ありがとうございました!」と言ってくれたことに驚くとともに、とてもうれしかったですと、声をかけられました。

【前浜ビーチ再び】

 朝食後、予定にはありませんでしたが、生徒から、もう一度前浜ビーチに行きたいです。」とのリクエスト。そこで、急きょ前浜ビーチへと向かいました。

 木に覆われた細い道を通り抜けると、そこはもう別世界。

 聞こえてくるのは波と風の音だけ、ゆったりと時が流れていきます。こんな贅沢な時間を今過ごせることに感謝です。

【東平安名崎公園】

 ホテルを出発して今日の最初の訪問地、東平安名崎公園へとバスは進んでいきます。

車窓から海が見えてくると、歓声があがります。

 約15分ぐらいで東平安名崎公園に到着。

 そこには,ほぼ360度見渡せる絶景が広がっていました。太平洋と東シナ海がぶつかり白波が上がっています。水平線が丸みを帯びていて、地球が丸いことを実感させられます。

 公園の先端には白い灯台がぽつんと建っています。その灯台のらせん階段を、みんなでひたすら登ると、青い海と空、白い雲が迎えてくれました。人工物が何もないただ自然だけの世界に圧倒されます。

 灯台の上から生徒が手を振ると、一足先に降りてきた生徒が手を振っています。灯台の高さが伝わってきます。

 韓国から来られた方と積極的に会話しながら、バスへと向かいました。バスが留まっている広場では、かき氷が売られています。驚きです。

【地下ダム資料館】

 今日2番目の訪問地は地下ダム資料館。環境教育の一環として選択した訪問地です。地下ダムと聞いてもなかなかイメージできませんでしたが、資料館の方に説明していただき、「あっそうか!」と納得。

 石灰岩が広がる宮古島では、雨水が地下にしみ込んでいきます。だから川がありません。独特の石灰岩のおかげでハブも生息できない地になっています。地下にたまった水を利用して地下ダムを作っていることなど、丁寧にお話してくださいました。

 説明してくださる方の話術と人柄に知らず知らずのうちに引き込まれていきます。「ただ者ではない」オーラが出ています。

 あとで聞いてみると、大学の教授の指導も行い、世界各地の専門家の方への説明などもされているとのこと。イギリスや中国での研究生活が長く、この宮古島の自然に魅了されて引っ越してきましたと、笑顔で話してくださいました。

 たぶん1日中お話されても話が尽きないくらいの知識と経験を持ち合わせている方のようです。

 こんなすごい方との出会いも大切な学びの一つです。

【昼食】

 地下ダム資料館を後にして、昼食場所へと移動しました。外はあっという間に青空から雲が広がり暗くなり、雨が降り出しました。ものすごい勢いの雨と風に外に出られるだろうかと心配するほどでしたが、バスを降りる頃には少し風雨もおさまり、ホッとしました。

 昼食はボリュームがあり沖縄そばまでついていて、もう満腹状態です。ゴーヤを小皿によけている生徒もいました。証拠写真をカシャ!

【伊良部大橋】

 いよいよ伊良部大橋を渡る時がきました。無料の橋としては日本最長。一番高いところは80mぐらいある独特の形をした橋。

 両側にはきれいな海が広がり、一番高いところを通る時はすこしヒヤッとしました。この橋を通る車の時速は遅く、景色を楽しみながら渡っている人が多いのだと思いました。

 橋を渡り終えたところでバスは停車。今渡ってきた橋の全景が見えます。あらためて橋の長さと特徴ある形が目に飛び込んできます。生徒は橋の下の道を通って反対側に出たりと興味深そうです。

 橋をバックに、みんなで記念写真を撮りました。

 そして、いよいよ結の橋学園1年生との交流へと向かいます。みんなドキドキです。

【結の橋学園との交流】

 伊良部大橋を出発し、さっきの雨で冠水していたところもありましたが、約10分ほどで結の橋学園に到着しました。

 バスの到着を1年生代表生徒と校長先生が迎えてくださいました。

 校長先生から、結の橋学園の概要について説明していただき、生徒からは笑顔と歓迎の言葉をいただきました。

 きれいで、とても明るい校舎に入り、交流会が行なわれる体育館へと向かいました。まず圧倒されたのは、バスケットコートが3面とれるというとても大きな体育館です。中学校の体育館では見たこともない大きさです。

 そんな大きな体育館に元気よく挨拶をしながら入って行きました。

 体育館では、結の橋学園の生徒による歓迎の言葉で交流会が始りました。結の橋学園の生徒から缶バッチを生徒一人一人に贈呈してくださいました。みんな緊張している様子ですが、少しずつ笑顔の輪が広がっていきました。

 校長先生から、手作りのプレゼンによる学校紹介をしていただきました。昨年4月に開校した結の橋学園は、全国制覇を目指すバレーボール部強豪校であることや、サシバの保護活動から環境問題を考えられていることなど、小中一貫の9年間の連続した学びの中で児童・生徒が学校生活を送っていることを紹介してくださいました。

 そして、交流会がスタート。進行は結の橋学園の生徒が行ってくれました。

 最初の交流は、名札を配って、その名札の相手を探して、見つけたら首からかけてあげるというもの。名札の相手を見つけるためには会話をしなければなりません。自然と交流の輪が広がっていきます。

 相手をを見つけて名札をかけるとお互い笑顔になります。少しずつ心の距離が縮まっていきます。

 続いて、じゃんけん列車です。鹿北中でも歓迎会などで行ったことがあります。じゃんけんをしながら、肩に手をかけた長い列ができていきます。

 肩にかけられた手から相手の温もりが伝わってきます。触れ合うことで、さらに交流への気持ちが高まっていきます。

 3つ目は、新聞たたみゲーム。両校の生徒が一緒に幾つかのチームを作って、代表の先生とじゃんけんをして負けたら新聞紙が半分になり、その上に工夫しながら乗ります。

 じゃんけんをするたびに、新聞紙が小さくなるチームがあり、体育館に歓声が響きます。笑顔の輪が1つになります。

 この交流会には、宮古毎日新聞やテレビ局の方々などの報道機関も取材に来られていて、鹿北中生も取材に答えていました。堂々と相手を見て、一生懸命答える姿が微笑ましいです。

 ゲームの後、結の橋学園の生徒が、歓迎の踊り(ミヤークヅツの踊り)を披露してくれました。

 1月の遠隔交流でも何人かの生徒が踊ってくれた踊りを今日は、全員で踊ってくれました。鹿北中生もお礼に、鹿北の茶山唄踊りを踊りました。

 交流会の後半は、鹿北中生の司会で話し合い活動を行ないました。両校の生徒合同で7つの班を作り、以下の3点について話し合いました。

  1 これまでの交流の振り返り

  2 交流を通してどんな自分になりたいか

  3 今後、どのような交流をしていきたいか

 「どんな自分になりたいか」では、人見知りを直したい、自分の意見を積極的に伝えられる人、初めて会った人とも積極的に交流できる人、交流を深めながら何かにチャレンジできる人、みんなをまとめられる人、親しみやすい人、優しく思いやりのある人など、様々な意見が出されました。

 交流を通して、みんな自分を成長させたい、コミュニケーション力や発信力を身につけて社会で自立して生きていく力を身につけたい、との思いを持っていることが伝わってきてうれしくなりました。

 今後の交流については、今までのように遠隔交流を行う、手紙の送り合い、行事の報告会、特産物や伝統文化を見せ合う、2年生の時に鹿北中生に来てもらい、3年生の時、結の橋学園生が熊本に行き交流するなどの意見が出されました。

 話し合い活動の後、鹿北中生が歌い続けている「しあわせ運べるように」を披露し、熊本地震からの復興を続けている熊本の思いを届けることができました。

 いつもは上級生がリードしてくれますが、今日は1年生だけです。自分たちだけで歌えたことで自信につながったことと思います。

 最後にみんなでの写真撮影。みんなホッとした表情をしています。今日が新たな交流のスタートとなったことと思います。

 バスの中でドキドキしていた鹿北中生。そして、交流が終わった後の安堵の表情。このドキドキこそが学びであり、交流をしてよかったと思えたことが、これから生きていく上で大切な感覚となります。 交流の心地良さを心に刻んだ人は、これからも出会いを大切にできる人に成長していくはずです。

 また、あまり積極的になれなかったなあという人も、次はもう少し話してみようとか、ほんの少しチャレンジができるようになっていきます。自分のペースで出会いを成長のチャンスとしてほしいと思います。

 約1000km離れた結の橋学園と鹿北中学校。今日の交流を通して心の距離が大きく縮まりました。これから、どんな交流を創っていくのか、両校生徒のアイデアと行動力が楽しみになってきました。

 結の橋学園の生徒のみなさん、そして、校長先生をはじめ多くの先生方、このような心温まる交流、楽しく有意義な時間を創っていただき心より感謝申し上げます。

 そして、これからも両校の交流がさらに深まりますよう、ご協力お願い申し上げます。

【入町式、民泊お世話になります】

 結の橋学園での交流を終えて、車内は充実感に包まれています。そして、さらなる出会いを鹿北中生は経験します。

 今日は、民泊を通して、宮古島の暮らしを体験させていただきます。4班(女子3班、男子1班)に分かれて、一般の家庭に宿泊させていただき、手伝いや体験活動を通して暮らしや文化、自然を体感させていただきます。

 再び、出会いの緊張感がこみ上げてきます。この緊張感が、明日はどのように変わっていくのか楽しみです。

 入町式後、磯釣りや郷土料理づくりなどを体験させていただきました。初めて釣りを体験した生徒もいて、えさのつけ方から教えていただきました。釣れた時は、とてもうれしそうでした。

 午後7時過ぎ、各民泊先を訪問させていただきました。サーターアンダギー作りバーベキューなど、それぞれの家庭で楽しく過ごしています。

 緊張感もとれて、家の方々と自然に関わる姿に頼もしさを感じました。手伝いなども積極的に行っていました。

気を遣いながらも楽しい時間を過ごしているようです。