connecting the dots
昨日の卒業式は、限られた条件の中ではありましたが、
感動のある、素晴らしいものとなりました。
改めて卒業生と保護者の皆さんに、お祝いと感謝の気持ちを表したいと思います。
さて、卒業式といえば、
式辞、告辞、祝辞、送辞、答辞、謝辞とたくさんのいわゆるスピーチがあります。
卒業式のスピーチとして有名なものの一つに、
スティーブ・ジョブズが2005年6月12日、
米国スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチがあります。
このスピーチで、私の印象にのこっているのは、
「点と点をつなぐ」
ということです。
ジョブズはリード大学を中退した後も、
「文字芸術」の講義を(ズルをして)受けていたそうです。
大学のポスターやラベルの手書きの文字が美しく、気に入っていたからです。
その「文字芸術」の講義の内容は、すぐにはジョブズの仕事には役立ちませんでしたが、
10年後、初めてのコンピュータ「Macintosh」を開発した時に、
その講義で学んだことがとても役に立ったと言うのです。
ジョブズが中退した大学の講義をこっそり受けていた時、
それが後世の歴史に残る、革新的なコンピュータの開発に役立つとは、
全く思い至っていなかったでしょう。
ジョブズはスピーチの中でこう言っています。
*****
先を見通して点をつなぐことはできない。
振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。
何かを信じなければならない。
*****
この「点をつなぐ」(原文ではconnecting the dots)ということは、
たしかに大切なことだと思えます。
本校で私たちが取り組んだことのいくつかの中にpも、
私にとっては、以前の教職生活の中で「点」として経験してきたこと、考えてきたことが
いくつか「つながって」できたものがあります。
卒業生の皆さんが本校で学んだことも、
まだ小さな「点」としか思えないことがあるかと思います。
しかし、それらの「点」は、これからの道の中でつながっていって、
あなたにとって、きっと大きな力になると思います。
ジョブズのスピーチは、このリンクでご覧になれます。