007は二度死ぬ
英国の人気俳優ジェームズ・ボンドさんの、
いや、ショーン・コネリーさんの訃報が先日伝えられました。
彼の一番の出世作と言われるのは、「007」シリーズですね。
デンデレンデンデデン、デンデレンデンデデン で始まるあの映画です。
私は映画007では、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」を以前見たことがありました。
富士山の地下に秘密基地があったり、
忍者が出てきたりしたのを覚えています。
ボンドと私の好きな丹波哲郎さんが、堂々と渡り合っていました。
さて、007以外でも、ショーン・コネリーさんの生前の出演作について、
いろいろと話題になっていたりします。
晩年に渋い好演を見せた秀作がたくさんあるそうです。
先日、「噂供養」という言葉を知りました。
「亡くなった人がああだったこうだったと語ること、
今はあの世でこうしているだろうと話しあうこと。
それこそが何よりの供養」
ということだそうです。
俳優さんなどは、亡くなってからも永く語り草になることも多いでしょうね。
高倉健さんや渡哲也さんもそうです。
一方、このような言葉も聞きました。
「人はあなたが言ったことも、
あなたがしたことも忘れてしまう。
だけど、あなたに対して抱いた感情を忘れることはない」
マヤ・アンジェロウさんという、米国の作家の言葉だそうです。
この「あなたに対して抱いた感情」がいいものだったらいいですが、
そうでなかったら、草葉の陰で申し訳ない思いをしそうです。
また、「人は二度死ぬ。
一度目は身体が滅んだとき。
二度目は、人々から忘れ去れたとき」
とも言われますね。
よくないことで覚えてもらっているのも悲しいですが、
誰からも忘れ去られるのも、時の流れとはいえ寂しいでしょう。
私も残る人生、大切にせねばと思ったりします。