「人権の尊重は 命の尊重」
今日のタイトルの
人権の尊重は 命の尊重
は、2年濵元(紅)さん作の人権標語です。
県の「心のきずなを深める」ための標語作品に、学校から応募したものです。
人権を傷つける言動は、命を傷つけることを同じことだという、
日頃の人権教育での学びが生かされた標語だと思います。
他の応募作品には、
ほら見てよ いわんこっちゃない 傷ついた (3年袋田さん)
という身近な場面の会話のような、親しみやすいものもあり、
子どもたち 力をあわせ ウキウキだ (1年西さん)
のように、かわいいものもありました。
さて、昨日、次のようなニュースがありました。
テニスの大坂なおみ選手(日清食品)が、
米ウィスコンシン州で黒人男性が警官に背後から銃撃された事件などに抗議し、
テニス大会の準決勝を棄権すると表明したのでした。
記事によると
「大坂選手はツイッターなどに
『私はアスリートである前に、一人の黒人の女性です。
私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題がある。
相次いで起きている警官による黒人の虐殺を見ていて、腹の底から怒りがわく』
などと訴えた。」
とあります。
他にも、NBAやメジャーリーグでも、試合の延期やボイコットが行われているそうです。
私は、大坂選手がまず「一人の黒人の女性です。」と言われていることに、
少しドキッとしました。
大坂選手はお父さんがハイチ系のアメリカ人、お母さんが日本人ですが、
今回の問題を切実にとらえ、大事な試合のボイコットという行動を取られることは、
よほどの気持ちなのだろうと思いました。
さいわい、今朝のニュースでは、大会主催者の試合延期投の対応により、
大坂選手は試合に出場されることになったとのことで、ほっとしています。
私たちはよく「差別はいけません。みんな同じ人間なのですから」と言いますが、
何年か前に、海外では
「差別はいけません。みんな違う人間なのですから」と教えられると聞いて、
はっとしたことがあります。
みんな一人一人違った個性を持って生きているということを、改めて考えさせられました。
変えてやろう 見ているだけの いやな自分 (1年 田中さん)
意識、行動を見直して変えていくことが大事だと、生徒たちの標語から学びました。
(写真は ニュースサイト THE ANSWER から)