仕事の本質
以前、新聞でテレビ局の関係者の方がこのようなことを語っておられました。
……ある町で飼い犬が迷子になり、捜していた主婦が電柱に貼り紙をしたところ、景観を損ねたとして、条例違反で書類送検されました。
(テレビ番組司会者の)羽鳥さんはこのニュースについて、「お巡りさんの仕事って、この人を書類送検することじゃなくて、『一緒に捜しましょうか』って言うことだと思うんですよ」と話したんです。……
この関係者の方は、テレビ番組の司会者だからといって、上から目線で批評するのではなく、「生活者の目線に立ち、人の気持ちを考える人間らしさが感じられるコメント」だと感想を述べられていました。
なるほど、特にいわゆるワイドショーでは、殺伐としたニュースや暴露ものとかが多いと感じていますので、ほっとするようなコメントですね。
私は、もう一つ、お巡りさんの仕事の本質について考えさせられました。
お巡りさんはそもそも「市民の安心して暮らせる町を守る」仕事だとしたら、この貼り紙の責任を追及するのではなく、市民が笑顔になれるように助けるべきなのかもしれません。
私の尊敬する先輩の先生の口癖として、いつも教えていただいた言葉は
「指導とは共に夢を語ること」
という言葉でした。
教師の仕事の本質を言い当てている言葉だと、忘れられない言葉です。