3年生修了式での話
3年生の皆さんとは、たくさんの思い出があります。
今日はその中の一つについてお話しします。
皆さんと行った1年生の時の集団宿泊です。
真っ青な青空に恵まれ、ペーロンを漕ぎ、海岸でお弁当を食べました。
それから歩いて青年の家を目指しました。
ところが、予定していた山道がどうも通れそうにないということになって、
予定を変更して遠回りして行かなければならなくなりました。
私は下見も何もしていなかったので、
スマホで地図を見ながら、一緒に歩きました。
いつまでも続きそうな大きな道路を歩きながら、
「先生、この道で合ってるんですか」
「あとどのくらいですか」
「まだですか」と話しながら歩きました。
私にはこの時の歩いた道が、
この1年間、コロナ禍で先の見えない中に一緒に歩いた日々と重なる気がしています。
皆さんと過ごしたこの3年間、
特に東継皆進のスローガンのもと、後迫生徒会長を中心に進んだこの1年は、
先が見えにくいことばかりでした。
しかし、私はある時は皆さんに引っ張ってもらい、
ある時は背中を押してもらい、
また、笑顔で元気づけてもらいながら歩いてきたような気がします。
あの時も皆さんは声を掛け合いながら、
笑顔で歩き通し、最後は20人全員で無事に青年の家にたどり着きました。
夕ご飯のカレーはおいしかったですね。
皆さんが身に付けた「気づき・考え・実行する」力は、
4月からどこに行こうとも、社会で通用する素晴らしい力です。
今日皆さんが笑顔で中学3年生を修了することをともに喜びたいと思います。
皆さん、3年間ありがとうございました。