一休さんの遺言とかけてレーガン大統領暗殺未遂事件と解く
とんち話やアニメで有名な「一休さん」の有名な話です。
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一休和尚が臨終の時、
「仏教が滅びるか、寺が潰れるかというような一大事が生じたら、この箱を開けなさい」
と遺言を述べて、一つの箱を弟子たちに手渡しました。
弟子たちは和尚からいただいたその箱を、大切に保管しました。
それから長い歳月が経った頃、
大徳寺の存続に関わる重大な問題が起きてしまいました。
もうどうしようもなくなった時、
弟子たちは和尚の遺言を思い出しました。
「今こそ、あの箱を開けさせていただく時だ」
そこで、僧侶全員が集まって厳かに箱を開けることにしました。
ところが、開けてみると中に入っていたのは、一枚の紙でした。
その紙にはこう書かれていました。
「なるようになる。心配するな」
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皆さんはこの話を読んで、どう思われますか。
私は、弟子たちは
「和尚さんらしいな」と顔を見合わせて笑ったのではないかと思います。
そして、たとえ深刻な事態でも、みんなで知恵を出し合って、
乗り越えたのではないかと思うのです。
お話をもう一つ。
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アメリカでは大統領選挙の話題がたけなわですが、
昔、共和党のレーガン大統領は暗殺未遂事件に遭遇しました。
狙撃された直後に運び込まれた病院で、
重傷を負っていたにもかかわらず
意識がはっきりしていたレーガン大統領は、
胸から弾丸を取り除く手術の前に、
執刀するドクターに、
「あなた方がみな共和党員だといいんだがねぇ」
とジョークを言ったそうです。
ドクターは民主党員でしたが、
「大統領、今日一日われわれはみんな共和党員です」
と答え、レーガンを喜ばせたといいます。
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たとえ、窮地に立っても、笑いを忘れないでいたいなぁと思います。
運命の神様も笑ってくれそうです。