ちょうどいい
安倍首相が辞意を表明されました。
安倍首相の会見というと、2月27日の、全国一斉の臨時休校の時のものを思い出してしまいます。
もうあれから半年が経ったのですね。
長かったような、短かったような、一種の感慨があります。
今日のニュースや新聞では、安倍政権についていろいろな論評がされていますが、
私は安倍首相が(内容はともかく)いつもキッパリと断言されるようなところが、
長期政権を維持した理由の一つのような気がします。
それはさておき、「引き際」というものについて、
印象に残っている詩(言葉)があります。
この詩は、良寛さんの言葉と紹介されていることもあるようですが、
実は石川県のお坊さんが作られて、お寺からのおたよりに載せられたものが、
一部言葉を変えて広まったのだそうです。
丁度よい
お前はお前で丁度よい
顔も体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸もよろこびも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
私も年齢を重ねてきましたので、
この詩を読むと
目先のことにあくせくせず、心が落ち着くような気がしました。