「努力は裏切らない」のか?
予備校講師の林修さんが、こういうことを言っておられます。
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努力は裏切らない、という言葉は不正確です。
正しい場所で、
正しい方向を向いて、
十分な量なされた努力は裏切らない、
が正しいんです。
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なるほどと思いました。
逆に言うと、
間違った場所で、
間違った方向を向いて、
不十分な量の努力をしても、
努力は裏切るということでしょうか。
自分では努力をしたつもりでも成果が出なかったときに、
他人や周囲の環境のせいにして、負け惜しみを言ったり、
「努力してもダメじゃないか。自分はダメなやつなんだ」と自信をなくしたり、
やけっぱちになったりしてはいけないのでしょう。
たとえば、私が歌手になろうと思い立ち、
上京して音楽専門学校に通い、
アイドル歌手になるための訓練を、
1か月受けた としても、
歌手にはなれないと思います。
(大阪の吉本の専門学校に入って、
芸人さんを目指す方が可能性は若干高い)
「正しい場所」か?
「正しい方向」か?
「努力の量は十分」か?
そういったことを、ちょっと立ち止まって
考えなくてはいけないのかも知れません。
林先生は若いときに借金を抱えて困っているときに、
塾の講師という居場所に縁があり、そこで努力をされて、
現在があるようです。
私はこの「正しい場所で」が案外一番難しいように思います。
早いもので、来週はもう2月の声を聞きます。
言うまでもなく、3年生は、進路選択、進路実現のための大切な時期です。
3年生はもちろん、2年生も1年生も進路について、当事者意識を持って
考えてみることも大切な気がします。