キンモクセイの香り
今朝、いつものように
スクールバスの乗降場まで歩いていましたら、
いい香りがしてきました。
ああ、そんな季節かと思って見上げると、
校長住宅の前のキンモクセイが
小さなオレンジ色の花を付けて、
香っていました。
ある文章で読んだのですが、
キンモクセイは、自然には生えないもので、
必ず人が植えた木だそうです。
秋のこの香りが好きな人が、きっと植えたのでしょうね。
自然の香りで季節を感じる、いい風物詩です。
また、ある人の文章では
幼い頃、キンモクセイの香る朝に
妹さんが誕生されたそうです。
幼心に、その時の喜びと、わくわくした気持ちと、キンモクセイの香りが
一つに合わさって、とてもいい思い出になっているそうです。
今でも、キンモクセイの香りがすると、
幼いその朝のことを思い出すという、いいお話でした。
以前勤務していた甲佐町には、
大きなキンモクセイ(天然記念物)があって、
緑川の向こうから学校まで、
とてもいい香りが香ってきていたのを思い出します。
登校してきた生徒たちにこの話をしても、
マスクをしている生徒は、
今年は香りに気付かない人もいました。
ちょっとさびしいですね。