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1年国語「言葉を集めよう」から

1年生の国語の教材で「言葉を集めよう」という教材があります。

先日、東小の時の担任だった田中先生、田﨑校長先生がお見えになったときに、

1年生のその授業を見ていただきました。

 

「好きな食べ物」について思考ツール「ウェビング」を使って多角的に言葉を集め、

その食べ物の紹介文を書くという学習でした。

みんな熱心に取り組み、読んでみるとおもしろい作文がいくつも誕生していました。

 

その中から、吉田康成くんの作文を紹介します。

「私の好きなカレーライスは、具がゴロゴロしていて、スパイスのきいた、甘辛い味です。

香ばしくて、鼻がピリピリします。

食べてみると、野菜やお肉の食感に、甘辛いルーの味がからみ合って、

口の中にスパイシーな香りが広がります。」

 

いかがですか。

味覚、食感、嗅覚などフル動員して、カレーのおいしさが伝わってきますね。

ゴロゴロ、ピリピリといった擬態語も効果的に使われています。

 

他にも優秀作がたくさんありましたが、松山菜央さんの作文をもとに、私が作文をリライトしてみました。

 

「うちのお母さんがね、好きな食べ物があるんだけど、その食べ物の名前を忘れたと言ってるの」

「そう、じゃあ、どんな食べ物って言ってるか、特徴を聞かせてくれる?」

「お母さんが言うにはね、ところどころからリンゴが見えるって言うの」

「?リンゴが見える?どんな食べ物だろう。もう少し教えてくれる?」

「それでね、手のひらサイズでかわいいって言うのよ」

「そう。わかった。それってアップルパイよ。

アップルパイは手のひらにのるぐらいのかわいいサイズで、

ところどころから中のリンゴが顔をのぞかせていて、それがおいしそうなのよ。

それって、アップルパイよ」

「でもね、うちのお母さんが言うにはね、その食べ物はあんまり、においがしないって言うの」

「あ~、じゃあ、アップルパイじゃないか。

アップルパイはとても香ばしい香りと甘い香りが鼻を通ってくるものね。

その香りがたまらないのよ。じゃあ、ちがうかな」

「そしてね、お母さんが言うには、その食べ物は外はサクサク、中はとろりとしてるって言うのよ」

「それなら、アップルパイよ!

アップルパイは一口食べると、外はサクサク、中はとろりとして、食感が楽しめて、

それはそれはおいしいもの。

まちがいないわ。それって、きっとアップルパイよ」

「そうかな~。でも、お母さんが言うにはね、

リンゴがシャキシャキで、みずみずしくて甘いから、とても、はまる味だって言うんだけど」

「それって、絶対アップルパイね。決まりだわ」

 

原作者の松山さん、いかがだったでしょうか。

原作が素晴らしかったので、リライトしてみても楽しかったです。

私の今回のリライトは別としても、文章表現をいろいろ工夫してみるのも楽しいかも知れません。

夏休みの宿題の作文でもチャレンジして、松下先生をあっと驚かせてみてはどうでしょう。

皆さん、元気で、よい夏休みを。