数字の美しさとは
「博士の愛した数式」という小川洋子さんの小説は、中高生におすすめの本として紹介されることも多く、映画にもなっていますので、皆さんご存知かもしれません。
↓クリックすると本の紹介が見られます。
その物語の中で、数学や数字の美しさについてたくさん語られます。わたしは数学は苦手なので、よくわかりませんが、数学が好きな方の中には本当に数字が大好きという方がいらっしゃいます。
わたしの知り合いの数学の先生は、プロ野球選手の打数、安打数、打率のベスト100の一覧表を飽きずにながめたり、駅伝競走の区間ごとのタイムと順位の一覧表を楽しそうに読み取っていらっしゃいました。「数字が並んでいるのを見てるとワクワクする」と言いながら。
さて、以下は将棋の谷川浩司九段がお弟子さんに出題されるという問題です。
電卓かメモとえんぴつを片手に、考えてみてください。
「…12345679は魅力的な数で、9をかけると( )になります。なぜこうなるかは、電卓より筆算のほうが理屈が分かります。8が抜けているのが鍵です」
( )にはどんな数字が入るでしょう。
数学が専門の森教頭先生(将棋も強いそうです)に聞いてみると、「×9を×(10-1)にすると簡単に計算できますね」と教えてくださいました。???
また、谷川九段によると、「18をかければ( )が並び、27をかければ( )が並びます」ということです。
×8も美しい答えになるそうですし、 98765432に9をかけるのも楽しいそうです。
生徒の皆さん、数学の課題の学習の合間に、数字の美しさを楽しんでみてはどうでしょう。