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勝つために準備する意欲

 「勝つ意欲」はたいして重要ではない。

そんなものは、誰でも持ちあわせている。

重要なのは、「勝つために準備する意欲」である。

 

昨日見つけて、心に残った言葉です。

これは、米国大学男子バスケットボールのコーチ、ボビー・ナイトの言葉だそうです。

たしかに、誰でも勝ちたい、勝ちたいという気持ちはあっても、

勝つために準備したい、準備したいと思う人は少ないかも知れません。

 

結果を残すための準備と言って、思い浮かぶのは、大リーグで活躍したイチロー選手です。

「ファンの方はなかなか見られないと思うが、毎日試合に臨むにあたっての準備、試合中に打席に入るための準備をあそこまで徹底されているのは、イチローさんしか見たことがない」(ヤンキースでチームメイトだった田中将大選手の話)

ということも言われています。

 

股割のようなストレッチや「初動負荷トレーニング」など、練習方法はもちろんのこと、

マリナーズ時代に毎朝カレーを食べていたという話など、

その生活ぶりや練習熱心さも多くの本などで紹介されていますので、皆さんご存知のことも多いかと思います。

 

私が感心していたのは、睡眠時間を毎日8時間取っていることです。

ある調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間14分ですが、アスリート110人は平均して8時間4分睡眠を取っているそうです。

これはケガをしない身体の状態を作るためだそうです。

 

また、道具を大事にするのも、心の整理持ち方の点でも、プレーへの準備でしょう。

イチロー選手は、毎試合後のロッカールームで、チームメートがビールを飲んだりしている中に、黙々とグローブを時間をかけて磨いていたそうです。

また、バットは除湿剤の入ったジェラルミンケースに入れて持ち運んだそうですし、バットを横にして置くときは、

グローブを芝生の上に広げてその上にバットを置き、

ボールをとらえるヘッドの部分はグローブの中に大事に包み込むようにして置いていたそうです。

 

また、イチロー選手のバット製作を長く手がけていた担当者の久保田さんによると、オリックス時代にはこんなこともあったそうです。

「イチローさんは一度だけバットを地面に投げつけてしまったことがあるそうです。

するとオリックス担当のミズノの社員から『申し訳なかった。久保田さんにお詫びを伝えておいて欲しい』と言っていたと聞きました。

そこまで大切にされていたのかと嬉しくなりました」

 

さらに、遠征先のホテルの部屋の照明が自分には暗いので、明るい電球に替えておいてほしいとお願いもしていたそうです。
イチロー選手は「視力はボールを見るためだけに、老化しないように温存しておきたい」と言って、

極力、活字もテレビも見ず、メールなども妻の弓子さんが口頭で伝えていたという話もあります。

 

『イチロー思考』(東邦出版刊)の著者で臨床スポーツ心理学者・児玉光雄氏は、
「イチロー選手は昔から本番の試合よりも、それまでにいかに準備したかということを大事にしています。

終始一貫、自分の決めたことをきっちりとこなすことが成果を出すカギであると信じてやり続けたのです」

 と言われています。

 

十分に睡眠を取る規則正しい生活、

愛用する道具を大切にすること、

健康はもちろん、その中でも眼を大切にすること、

そして、自分で決めたことをやり続ける意志の強さ。

野球を仕事にしているプロ野球選手と、私たちでは同じようにはいかないかもしれませんが、

勝つため、結果を残すために「準備する意欲」という点では、

見習うべき点もあるのではないでしょうか。

 

誰でも「自分自身のルーティン」をつくる自由があるのですから。

参考記事… 

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