坂村真民さん
熊本朝日放送でよく目にしますが、「こどもの詩コンクール」の作品が募集されています。
第一回(平成二年)では、詩人の坂村真民さんが審査をされたそうです。
坂村さんは、熊本県荒尾市のご出身で、ご存知の方も多いと思います。
仏教の影響を受けられた詩人で、愛媛県に坂村真民記念館があります。
「念ずれば花ひらく」という言葉が有名ですね。この書は大型ショッピングセンターの入口に掲げてあったりします。
この言葉は詩の冒頭でして、後はこう続きます。
念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
『坂村真民一日一言』(致知出版社)という本などから、いくつかの詩を紹介しtrみます。
美
うごいているから
うつくしいのだ
願い
花になろう
実になろう
喜ばれる
人間になろう
風
ともに
あゆめば
風
ひかる
ひとりひそかに
深海の真珠のように
ひとりひそかに
自分をつくってゆこう
天才と本物
天才にはそう誰にでもなれないが
本物には
努力次第でなれる
私の好きな詩は、これです。進路実現を前にした3年生に贈ったこともあります。
花は一瞬にして
咲くのではない。
大地から芽から出て
葉をつくり、
葉を繁らせ、成長して、
つぼみをつくり
花を咲かせ、
実をつくっていく。
花は一瞬にして
咲くのではない。
花は一筋に咲くのだ。
一筋に咲くように、道を歩いていきたいものです。
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