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ラジオを聴いていますか「大学受験ラジオ講座」

昨日のラジオのお話のつながりで、今日は「大学受験ラジオ講座」のことを書かせていただきす。

高校の時、私はあまりにも成績が悪く、

ある日、これはどうにかしないと、いくらなんでもまずいと気づきました。

しかし、お金もないし、塾や予備校には行けませんでしたので、困ってしましましたが、

旺文社の大学受験ラジオ講座というものがあるのを知り、

「よし、これだ!」と聴講(!)することとしました。

毎月のテキストは、7〜800円ぐらいじゃなかったでしょうか。

この予算で一流の予備校の先生の講座が聴けるなんて、世の中にこんないい方法があるのかと思いました。

各教科の参考書を買うよりずっと経済的です。早速本屋でテキストを購入してきました。

(写真は実物とは違います)

 

ラジオ講座なので、もちろんラジオで先生の話を聴くのですが、

いざ始めようとして、私は一つの問題点に気がつきました。

それは、その講座の放送時間が、早朝の5時過ぎからなのです。

当時の私は早起きが苦手で、

毎朝バタバタして高校に滑り込んだり、滑り込み損なったりの生活でしたので、

テキストを購入した後にこのことを知って、ハタと困りました。

でも、ここであきらめたら、テキスト代がムダになるので、

仕方ない、明日から朝5時に起きようということにしました。

 

すると、何ということでしょう。

全く起きることができません。

目覚まし時計をかけていても、全然気づきません。

当時は「ラジカセ」の出始めた頃で、タイマー録音する機械を私は持っていませんでした。

困ってしまいましたが、それならばとダイヤル式のタイマーをラジオにつないで、

5時になったらラジオのスイッチが入るようにして寝ましたが、

講座の先生の話が、かえって夜明け前のまどろみに効果的で、安らかに眠れてしまう有様でした。

だいたい、学校の勉強がほとんどわかっていないのですから、

テキストの問題をやっただけでは、まったくわかりません。

ラジオ講座のお話を聴かないとラチが開かないのです。

(写真は実物とは違います)

 

さて、どうしたものかと考えた私は、

朝5時などと中途半端に早起きしようとするのが、いけないのではないかと考えました。

もっと早く起きてはどうか、

いや、夜中から寝なければいいのではないか、

と考えたのです。

 

そこで取った作戦は、

夜中の3時に起きて、そのままずうっと起きていようという名案でした。

なぜ3時かというと、

当時人気のあったラジオ番組

「オールナイトニッポン」の第2部が毎日午前3時から放送されていたのです。(第1部は午前1時から)

それが聴ける、と思えば、辛い早起き?も楽しくなるのではないかと思ったのです。

 

そこで、夜は9時ごろに無理矢理眠って、

夜中の3時に起き、ラジオをつけるという生活を始めました。

これは大正解で、生活リズムの改革に成功し、

ラジオ講座も毎日聴くようになりました。

 

しかし、どちらかというと、ラジオ講座より

オールナイトニッポンを聴くのが主な目的となっていた感がありました。

特に、水曜深夜(木曜の未明)の松山千春さんの時は楽しみにしていましたね。

ちなみに、その日の第1部は、タモリさんの担当でしたので、

3時前に起きて、ラジオを聴いていたりしました。

松山千春さんの放送の最後には、毎回松山さんがハガキを読みながら終わるのですが、

そのバックに

「大空と大地の中で」が流れ、

いい感じで毎回終わっていました。

 

しかし、なぜかラジオ講座は5時15分ごろからの放送だったので、

オールナイトニッポンが終わってラジオ講座が始まる、その間の15分をガマンできずに、

うとうと眠ってしまうことも多々、

自分はいったい何のために何をやっているのか、よくわからなくなることもありました。

 

今となっては、その講座の効果が本当にあったのかは定かではありませんが、

「自分で自分のルーティンを作る楽しみ」を知った時代でした。