ティントロティントロティロリロ
古い話ですが、ジョージ・ウィンストンというピアニストのある曲を、
国語の授業で教材にしたことがあります。
教師1年目で担当した中学3年生のクラスでの、
卒業前の最後の授業でした。
公立高校の入試直前の授業で、
生徒たちはちょっと拍子抜けしたかもしれません。
曲名を伏せて生徒たちに聴いてもらった後、
「この曲にタイトルをつけなさい。
そう考えた理由も書くこと」
という課題を示しました。
生徒から「もう1回聴かせてください」
とリクエストがあったので、
もう1回ラジカセ(!)をかけました。
生徒たちは結構集中して考えてくれました。
みんなの考えたタイトルに共通していたのは、
「失恋」とか、「哀しみ」とか、「思い出」
ということでした。
「思うようにいかなくて、もどかしい感じがする」
「一人ぼっちになって寂しい気持ちになる」
とかを理由に挙げていたと記憶しています。
「落ち葉が散っている景色が見える」という感想もあって、
これは想像力豊かな、なかなかのものです。
本当のタイトルは、
Longing/Love
直訳すると「憧れ/愛」 です。
以前、TVCMやニュースの中の天気予報のBGMでかかっていたりしました。
「ティントロティントロティロリロ」というサビ(?)のところは
聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
アルバムのタイトルは、
autumn つまり「秋」ですが、
今ぐらいの季節になると聴きたくなります。