コンコルド効果
私は、毎朝のテレビの「林先生のことば検定」を頑張っています。
今月は目標の合計60ポイントまであと少しになりました。
そのコーナーで、先日、「コンコルド効果」について出題されていました。
私はたまたまこの言葉については知っていましたので、
ちゃっかり3ポイントをゲットすることができました。
皆さんはこの「コンコルド効果」についてご存知ですか。
Wikipedia によると、こう説明してありました。
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「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、
ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが
損失につながるとわかっているにもかかわらず、
それまでの投資を惜しみ、
投資がやめられない状態を指す。
超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。
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例えば、パチンコ屋でだいぶん資金を投入しても、すってしまった時、
「今日はもうダメだな。この辺でやめておくとするか」
とはなかなか思いきれず、
「この次は、玉が出るかもしれない」
と根拠もなく期待したり、
「せっかくここまでつぎ込んだんだ。これでおめおめやめられるか」
と変に意地になったて引っ込みがつかなくなったり、
「次こそ。今度こそ」
と期待してずるずると泥沼にハマってしまったり……。
そんな気持ちになることは、誰しもあるかもしれません。
「撤退する勇気」はなかなかだせるものではないかもしれません。
立場やそれまでの経緯によっては、なおさら難しいことでしょう。
しかし、歴史に学べば、
リーダーの決断は大切に思えてきます。
なぜこういうことを思ったかというと、
2020年に日本中、世界中が盛り上がることを楽しみにして、
東京五輪のピンバッジを、いくつか購入していたのを
思い出したからです。
超音速旅客機コンコルドは、
ロンドン・ニューヨーク間を3時間足らずで結ぶという、スピードの面では成功したものの、
騒音や環境破壊、コストの面ではとても成立しないと、
早くから分かっていたにもかかわらず、
最終的には莫大な赤字を残して消えていくことになったようです。
最近の国会のニュース報道などを見ていると、
五輪を目指している選手の皆さんのことも頭をよぎり、心が痛みます。
(オリンピックとパラリンピックの2つのマークが1つのピンバッジになっているものがあります。
JRC事務局でパラ卓球メダリストの工藤恭子さんが
昨年度の文化発表会で講演されたときにいただいた、大切な記念のバッジです)