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校長室ブログ 今日の東天

クーデターに関して

ニュースによると、ミャンマーでクーデターが起こり、

先の選挙で大勝したスーチーさんが、身柄を拘束されたそうです。

当の軍部は、「選挙は不正だ」と言っているそうですが、

米国の大統領選もそんな騒ぎがあっていましたね。

 

民主主義の根幹な関わる問題で、

暴動や軍事力によるクーデターにしか、

解決策を見出せないものなのでしょうか。

 

私は政治にはあまり関心はありませんが、

この21世紀でもそうなら、残念な気がします。

ミャンマーの問題も、早く平和的に解決してほしいものです。

 

クーデターといえば、

三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で、クーデターの決起を訴え、

叶わずに自決してから、昨年は50年目でした。

 

当時、私は小学生でしたが、

担任の先生が教室のテレビを付けて、

ニュースを見ておられたように思います。

もちろん、事件の意味は全く分かりませんでした。

 

妻方の遠い親戚の方が、その時、市ヶ谷の現場に居合せておられたと聞いたのは、

ずっと後、結婚後のことで、びっくりしました。

 

話は飛びますが、

「ターミナル」というトム・ハンクスの映画をご存知でしょうか。

こちらは、クーデターを起こす話ではなく、

東欧の「クラコウジア」という架空の国から

米国に旅行に来たトム・ハンクスが

祖国がクーデターにより一時的にせよ消滅したことにより、

ニューヨークJFK空港で何か月も足止めを食う、

という少々突飛なお話です。

トム・ハンクスさんは、空港ターミナルの中で寝起きしながら、

くじけず、明るく生活されていきます。

設定は変わっていますが、

ストーリー自体は、時にはユーモラスで、

時にはほろっとするところもあるような映画でした。

(ちなみに、実際にパリの空港に20年?滞在したという人もいるそうです)

ターミナル : 作品情報 - 映画.com

 

銀座のクラブで「陳情」を聞いていたのだと言ってる国会議員さんもおられるようですが、

日本の国の土台はまだルールはに則ってちゃんと動いているのでしょうから、

まだいいのかなと思うこの頃です。

高校入試の思い出

今日は公立高校の前期選抜が行われています。

本校からも多くの3年生が受検しています。

誰も経験したことのない、コロナ禍の中の受検となります。

受験生本人はもとより、ご家族の皆さん、

例年以上に健康面・体調面、感染症対策など、

細心の注意をしての受検だと思います。

また、実施される側の高校等の関係者の皆さんも多くのご苦労があるかと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、私自身の高校入試は45年前になります。

前期・後期などはなく、3月上旬の一発勝負でした。

 

私は公立高校一本で受検に臨みました。

今思えばちょっと無謀な感じですが、昔の進路指導はそんなものだったのでしょう。

 

当時も1日目が国理英、2日目が社数の試験でした。

今でも覚えているのは、最後の数学の試験で、

最後の図形の問題が全然分からなかったので、

「これはもしかすると中学浪人かな」

と、その時になって少し青ざめたことです。

 

受検場である高校には、国鉄(今のJR)で行きました。

これもよく覚えているのは、入試が終わって、

「やっと終わった。明日から遊べるぞ」

と思って熊本駅から自宅に歩いて帰りました。

当時駅前にあった「ユニード」というスーパーに寄って、

600円でシングル・レコードを買って帰りました。

ところが、帰っているうちに

なんか体がかゆくなってきて、変な感じがしてきたではありませんか。

(???)

いやな予感がしながら家に帰り着いて、鏡を見ると、

顔に赤い小さなポツポツができていました。

夜には、体中に広がってしまいました。

病院に行くと、「風しん」という診断でした。

楽しみにしていた入試後の日々も、

(3年生9クラス全員で三井グリーンランドに出かける

「お別れ遠足」も楽しみにしていたのですが)

1人で家で寝ていなくてはならなくなりました。

まあ、テスト当日に症状があったら、もっと大変だったでしょうから、

仕方ないなとあきらめました。

 

これが私の高校入試の思い出です。

先日のCA木村さんの授業にならって、

この頃の「思い出の1曲」を選ぶとすると、

この曲かなと思います。

「俺たちの旅」というTVドラマのエンディングテーマです。

ドラマのエンディングに出てくる数行の詩が、かっこいいなあと思って見ていました。

これが、高校入試の帰りにお小遣いで買ったレコード(のB面)です。

寝込んでしまった私は何回もこの曲を聴いていたのでした。

 

プーさんの「何もしない」こと

「マルチタスク」などというと、聞こえがいいように思えますが、

以前は「ながら勉強」は能率が悪いのでしないように、と言われていました。

私も目が疲れて仕方ないので、振り返ってみると、

テレビとスマホとタブレットを同時に使っていることがあります。

健康のためにも気をつけないといけませんね。

 

ところで、ブログ(プーと大人になった僕の『何もしないをする』の本当の意味とは)を目にしました。 

映画「プーと大人になった僕」(DVDを持っています)の中で有名?なプーさんの名言についてふれた文章でした。

 

*****

「何もしない」は、最高の何かにつながるんだ


Doing nothing often leads to the very best kind of something.

*****

大人になったクリストファー・ロビンとの会話で出てきますが、

ロビンの子どもの頃を描いた原作の絵本にも出てくるそうです。

 

大人に「何するの?」ってきかれたら

「なんにも」ってこたえてね

そのまま外に行けばいいんだ

(くまのプーさん完全保存版 から)

 

しかし、かといってロビンとプーさんはただじっとしているという訳ではありません。

仲間たちと遊んだり、冒険したり、

いろいろなトラブルに遭遇してはなんとか解決したりします。

映画でもそうです。

プーさんは「何もしない で忙しい」とか言っています。

 

このことに関連して、次のような記事を目にしました。

ジェフ・ベゾスが最も価値を置く「何もしない時間」。その驚きの効果

*****

世界最大のオンライン販売会社AmazonのCEOを務めるJeff Bezos氏なら

(地球上で一番のお金持であることはこの際、横に置くことにして)、

さぞたくさんのことをこなしているはずだと容易に想像できます。


実際にそうだと思います。

会議や電話や公開イベントなど、山ほどやることがあり忙殺されているはずです。


ところが、Bezos氏が言うには、毎日の最も価値の高い時間は、何もしないで過ごす時間だそうです。

少なくとも、何も予定が入っていない時間です。

*****

 

以前、朝の時間の有効活用について、この欄でふれましたが、

ベゾスさんは朝10時までは何も予定を入れず、

ゆったりと家族との時間を持つというのです。

 

この世界有数のお金持ちのルーティンについて、

「そんなこと、私たち庶民はできないや」と言うのではなく

この記事では、いろいろ考察されています。

たとえばこういう見方です。

 

*****

生活に余白が増える

生活の余白とは、自分のフルキャパシティから果たさなければならない仕事の分を引いて残ったところです。

問題は、たいていの人が生活の中でほとんど余白のない生活をしていることです。

それどころか、手放すことができて、多分手放した方が良いことに

自分のキャパシティをすべて使っていることが多いのです。

生活に余白を増やす唯一の方法は、今していることを減らすことです。

秘訣は、必ず優先度の高いことをすること。

価値の低いことはやめて、その分だけ本当に重要なことに集中することです。

予定を入れない時間を作ることを優先すると、心身に休憩を与えることにもなります。

そうしないとさまざまなことに常に注意を払い、考えたり処理し続けることになります。

*****

 

「余白」というのがいいですね。

内容の質は変わらず、いい感じになる印象があります。

こういう考察を読むと、

最初のプーさんの言葉と共通するものを感じます。

(プーさんの考えは老子の思想にもつながっているそうですが)

 

冒頭で紹介したブログの筆者さんは、

プーさんの「何もしないをする」について、

 

『自分の心に耳を澄ませて、本当にしたいことをする』

 

ことだと言われています。

なるほどと思いました。

私も少しでも心と頭と眼を休めて、プーさんを見習いながら生活してみたいと思います。

「南の島での会話」は現実でした(道徳スピンオフ)

先日のCA・木村さんとの授業で

「南の島での会話」(校長室ブログ 南の島での会話から)参照

について、木村さんにコメントをいただいたことは昨日のこの欄で紹介しました。

 

さて、この道徳の授業のスピンオフ(?)として、

3年生には1枚のプリントを配ってもらいました。

 

それは、

「南の島での会話」は現実でした

という内容のものです。

 

別に全く働かなくても、

のんびり思いのままに、欲しいもの全てを手に入れて暮らせる島が

現実にある(正しくは「あった」?)のです。

以下、HPのコラムから一部引用してみます。

 

以下引用*****

 

 ひとつの国で、働いているのはたった18人!

 

この世で最も金持ちの国とはどこなのでしょうか?

ドバイ? アメリカ? スイス?

かつてそれらの国を越え、地上の楽園と言われたのが、南太平洋の小さな島・ナウルでした。

東京都の10分の1、直径2キロほどのこの小さな島では、税金はゼロ、病院はタダ。

働くことがないどころか、住民たちは人生で働いた経験が一度もないので、『働く』ということの意味すらわかっていません。

食事はすべて外に食べに行きます。

しかし、レストランを運営する人すらもいないので、中国人が経営している中華料理屋で食事を済ませます。

なにもしなくても毎月莫大な年金が政府から振り込まれてくるため、友達と遊んだり、南の島でぼーっとしたり、恋愛したりしているだけで大金持ち。

結婚すると、国から一戸建ての家まで建ててもらえます。

人々の生活は、ぶらぶらするか、お酒を飲むか、車を走らせるか。

小さな島には道路が一本しかなく、スクーターでも30分で一周できる程度のものなのですが、ありあまるお金によって、一日中ベンツなどの高級車が走り回っています。

走る意味は特に何もなく、「なんか暇だし、走ってると涼しいから」。

通常は南の島であれば、お金がないので観光客に来てもらうことが産業になります。

そのために住民たちは必死で観光客に対するおもてなしを考えますが、ナウルの人々は、お金だけは有り余っているので、まったく誰にも来てもらう必要がありません。

むしろ、観光客がくると邪魔であると考えているため、非常に閉鎖的で、国外に情報が流れることがなかったのです。

地元民たちは誰も働かず、空港などもあるものの、すべての経営に外国人を雇って済ませているため、働いている人間は国会議員18人だけ。

(以下つづく)

*****

(写真は https://ameblo.jp/satopapax/entry-12243138129.html から)

 

上の記事は、次のページから引用しました。

関心のある方は、続きを下のリンクからご覧になれます。

誰もが働かずに暮らせる、世界一の金持ちの国!南の楽園・ナウルの光と影

 

また、Wikipedia でも概略は知ることができます。

ナウル (Wikipedia)

 

硬派のビジネス記事なら、つぎのページはどうでしょう。

日経ビジネス ナウル、世界一の贅沢に溺れた国の結末 不労所得による繁栄は、地獄への入り口

世の中広いものです。

たとえば、明日あなたに宝くじが当たり、1日にして億万長者になったら、

「どう生きていきますか?」

 

ちょっと立ち止まって夢?に思いを巡らせてみませんか。

 

生徒たちといっしょにCAさんから学びました

昨日の6時間目、3年生の道徳の時間をいただいて、

1時間授業をさせてもらいました。

といっても、現役CAの木村久美子さんをゲストに招いての授業でして、

主役は木村さんと、聞き手をつとめてくれた橋本さんはじめ、生徒たちです。

詳しくは、以下のページをご覧ください。


CAさんがやってきた 3年道徳(2021/1/28)


続報CAさんがやってきたⅡ 3年道徳の感想から(2021/1/28)

 

私がお話を伺って勉強になったことが、おもに次の5つありました。

 

①まず、「CAさんになるまでの苦労」の話題になったとき、

「CAになるための道はたくさんあります。

いろいろな経験を経てCAになる人もたくさんいます。

むしろ、CAになってからの方が厳しいし、たいへんでした」

とおっしゃったことです。

生徒が直面している高校入試も、ゴールではなく、通過点だという話をしているのですが、

まさにそのとおりの実感のこもった言葉でした。

(なお、そのつらい時期によく聴いていた思い出の曲をお尋ねしたら、

久保田利伸さんの「 LA・LA・LA LOVE SONG」を挙げていただきましたので、

授業中にも流して、当時を思い出していただきました。

…ちなみに大ファンの木村拓哉さんのドラマにちなんだ曲だそうです)

 

②次に、ANAのCAさんは約7,000人いらっしゃるそうで、

フライトのたびに「はじめまして」という初対面の人と

チームを組んで業務に当たるということです。

それだけに、

「CAさんとしての当たり前の基本をきちんと身に付けておくこと」

「誰とでもコミュニケーションを取ってチームワークよく行動できること」

などが必要だということでした。

毎回が新メンバー、新チームであれば、

仕事に関して得意や不得意などを言う余地はなく、厳しいなと思いました。

 

③また、川下くんの「CAをしていて腹が立ったことはありましたか」という質問の答えの中の

「いろいろなお客様がいらっしゃいます。

中には、チームみんなでフォローしてもうまくいかないケースもあります。

しかし、プロですから、制服を着てお客様と向き合えば、どんなことも耐えられます」

という言葉には、さすがだなあと感銘しました。

 

④そして、「南の島での会話」(校長室ブログ 南の島での会話から)参照

についての答えでは、

昼寝をしている人に

「たとえ行き着くところは同じだとしても、

そこまでの努力や過程が違うのです。

人生の豊かさが違うのですよ」と声をかけるというお答えでした。

 

努力して達成する「人生の豊かさ」

私も深く考えさせられる言葉でした。

 

⑤最後に、生徒たちも言っていましたが、言葉遣いが丁寧で、きれいな日本語でしたね。

とてれも聞き取りやすい、スマートな話し方でした。

これも私自身も気をつけて見習いたい点でした。

 

生徒たちといっしょにたくさんのことを学ばせていただきました。

木村さんをはじめ、市当局の関係者の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

コンコルド効果

私は、毎朝のテレビの「林先生のことば検定」を頑張っています。

今月は目標の合計60ポイントまであと少しになりました。

そのコーナーで、先日、「コンコルド効果」について出題されていました。

私はたまたまこの言葉については知っていましたので、

ちゃっかり3ポイントをゲットすることができました。

 

皆さんはこの「コンコルド効果」についてご存知ですか。

Wikipedia によると、こう説明してありました。

*****

「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが

損失につながるとわかっているにもかかわらず、

それまでの投資を惜しみ、

投資がやめられない状態を指す。

超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

*****

 

例えば、パチンコ屋でだいぶん資金を投入しても、すってしまった時、

「今日はもうダメだな。この辺でやめておくとするか」

とはなかなか思いきれず、

「この次は、玉が出るかもしれない」

と根拠もなく期待したり、

「せっかくここまでつぎ込んだんだ。これでおめおめやめられるか」

と変に意地になったて引っ込みがつかなくなったり、

「次こそ。今度こそ」

と期待してずるずると泥沼にハマってしまったり……。

そんな気持ちになることは、誰しもあるかもしれません。

 

「撤退する勇気」はなかなかだせるものではないかもしれません。

立場やそれまでの経緯によっては、なおさら難しいことでしょう。

しかし、歴史に学べば、

リーダーの決断は大切に思えてきます。

 

なぜこういうことを思ったかというと、

2020年に日本中、世界中が盛り上がることを楽しみにして、

東京五輪のピンバッジを、いくつか購入していたのを

思い出したからです。

超音速旅客機コンコルドは、

ロンドン・ニューヨーク間を3時間足らずで結ぶという、スピードの面では成功したものの、

騒音や環境破壊、コストの面ではとても成立しないと、

早くから分かっていたにもかかわらず、

最終的には莫大な赤字を残して消えていくことになったようです。

 

最近の国会のニュース報道などを見ていると、

五輪を目指している選手の皆さんのことも頭をよぎり、心が痛みます。

 

(オリンピックとパラリンピックの2つのマークが1つのピンバッジになっているものがあります。

JRC事務局でパラ卓球メダリストの工藤恭子さんが

昨年度の文化発表会で講演されたときにいただいた、大切な記念のバッジです)

校長住宅さようなら

私はもともと熊本市の出身です。

生まれて最初に住んだ家は、現熊本駅の新幹線口からよく見えるところにありました。

今でも初詣には、その近くの神社に出かけ、

新幹線開通とともに様変わりした、思い出の町並みを巡ったりします。

その町を皮切りに数えてみたら、生涯で11か所の家に住んだことになりました。

その10番目の住まいが、本校正門前の校長住宅でした。

平成29年の4月に本校に赴任すると同時に、引っ越してきました。

 

引っ越してきた日はとても天気のいい日で、

真っ青な空をバックに、住宅から白い本校校舎が光って見えました。

スクールバスに乗る吹奏楽部の生徒たちが、元気にあいさつしてくれたのを覚えています。

 

嵐が来ても、雪が積もっても余裕で通勤できる、素晴らしい住宅でしたが、

なぜか冬はえらく寒かったのを覚えています。

また、朝起きたら枕元に、初めて見るような名前も分からない虫?

(虫かどうかも今となっては疑わしいもの)が

何十匹?(何十個というべきか)もじっとしていたのも、

びっくりしましたが、今ではいい思い出です。

 

その校長住宅が今週から取り壊されています。

お世話になったのは2年間ですが、

住んだ家があっという間に姿を消していくのは、やはりさびしい感じがします。

 

跡は整地されて、念願のスクールバス乗り場になる計画です。

 

「仮称・牛深東センタープラザ」です。

 

バス3台の駐車スペースに加え、

電話ボックスは場所を少し移して残し、

新しく子供たちの待合用のベンチとその屋根、

花壇と水やり用の水道、

(可能ならできれば噴水もとお願いしていますが)

と、安全に児童生徒たちが毎日乗降できるスペースにしていただく予定です。

 

しばらく撤去、整地と工事が続きますが、

春休みまでには完成するように聞いています。

皆さん、楽しみに待っていてください。

 

(これは、今はなき熊本交通センタープラザです)

熊本交通センタープラザ - Wikipedia

 

「努力は裏切らない」のか?

予備校講師の林修さんが、こういうことを言っておられます。

 

*****

努力は裏切らない、という言葉は不正確です。

正しい場所で、

正しい方向を向いて、
十分な量なされた努力は裏切らない、

が正しいんです。

*****

 

なるほどと思いました。

逆に言うと、

間違った場所で、

間違った方向を向いて、

不十分な量の努力をしても、

努力は裏切るということでしょうか。

 

自分では努力をしたつもりでも成果が出なかったときに、

他人や周囲の環境のせいにして、負け惜しみを言ったり、

「努力してもダメじゃないか。自分はダメなやつなんだ」と自信をなくしたり、

やけっぱちになったりしてはいけないのでしょう。

 

たとえば、私が歌手になろうと思い立ち、

上京して音楽専門学校に通い、

アイドル歌手になるための訓練を、

1か月受けた としても、

歌手にはなれないと思います。

(大阪の吉本の専門学校に入って、

芸人さんを目指す方が可能性は若干高い)

 

「正しい場所」か?

「正しい方向」か?

「努力の量は十分」か?

 

そういったことを、ちょっと立ち止まって

考えなくてはいけないのかも知れません。

 

林先生は若いときに借金を抱えて困っているときに、

塾の講師という居場所に縁があり、そこで努力をされて、

現在があるようです。

 

私はこの「正しい場所で」が案外一番難しいように思います。

 

早いもので、来週はもう2月の声を聞きます。

言うまでもなく、3年生は、進路選択、進路実現のための大切な時期です。

3年生はもちろん、2年生も1年生も進路について、当事者意識を持って

考えてみることも大切な気がします。

ザリガニのファイティングポーズに学ぶ

おかげさまで、このブログも昨年5/1からなんとか毎日更新を続け、

えっちらおっちらと、もう230回を超えたかと思います。

ご愛読ありがとうございます。

 

さて、その記念すべき(?)第1回目は、

「心はいつも攻め続ける」

という記事で、映画「隠し剣 鬼の爪」に出てくる

 

「大事なのは、逃げるのは体で、心ではない。

心はいつも攻め続ける」

という言葉を引き、臨時休校中の思いを述べたところでした。

 

このことに似ているのですが、クスッと笑えるような話を読みました。

 

ザリガニを捕まえようとすると、

彼(彼女)は前を向きながら、後ろに下がるというのです。

勢いよく後ろに下がり、あっという間に、遠くへいってしまうのだそうです。

意地でも後ろを向かないそうです。

つかみはOK: バックラッシュ製作所Ⅲ


しかも、ただ後ろを向かないだけではなく、
大きなはさみを高く振り上げ、

人間で言うところの「ファイティング・ポーズ」を取りながら、

後ろへ下がるというのです。

「なかなか前向きな逃げ方」です。

 

「ただ逃げるだけではない。
戦う姿勢を崩したわけではない。
ただ今は下がることが必要だと判断しただけだ。
そうやって、私たちは生きてきた」

引用「逃げるは恥だが負けたわけではない。ファイティングポーズをとれ!」より

 

ザリガニも一生懸命だと思ってみれば、共感しましたし、かわいいですね。

蝲蛄のイラスト素材 - PIXTA

「想像力のスイッチを入れよう」

小学校5年生の国語の教科書に、

「想像力のスイッチを入れよう」という教材があるそうです。

私は読んだことはないのですが、

さまざまな情報に出会った時に、何が大切かを分かりやすく述べてある教材のようです

 

その教科書会社 光村図書のホームページに、

とても良い動画がアップされていることを知りました。

教科書本文の筆者である、下村健一さんが自ら、

コロナ禍での情報への向き合い方について、具体的に解説されています。

今は大学の先生である下村さんは、テレビ局アナウンサーのご経験もあるそうで、

とても分かりやすく説明されています。

 

早速ホームページを見てみると、約6分の動画が4本アップされています。

5年生向けに作られた動画でしょうが、

中学生にも、また大人にとってもたいへん参考になる内容ですので、

ぜひご覧になってください。

 

光村図書ホームページ 「想像力のスイッチを入れよう」

 

応用編① まだ分からないよね?

 

応用編② 事実かな? 印象かな?

 

応用編③ 他の見方もないかな?

 

応用編④ 何がかくれているかな?