校長ブログ「秘密の部屋」

【信頼と信用】310414

 今日の授業参観では、どの学級も大きな課題である『スマホやパソコン、ゲーム機などの情報端末の使用に関する家庭のルールづくり』をしました。

 本校でもオンラインゲームを遅くまでやっている生徒の話も聞きます。過去5年間の生徒指導の内容を振り返ると、ほぼすべての事案はSNSが発端になっています。

 昨年度、バイトテロと称される不適切な動画による事件が相次いで報道されましたが、彼らは、自分たちの動画を全世界に向けて発信しているという意識はないはずです。仲間内だけの悪ふざけが、他者によって全世界に発信され、自分のみならず家族まで特定され全世界にさらされる。就職の際に、過去にアップした発言や画像がすべて調べ上げられている。そのような時代です。本人は匿名のつもりでも、たどっていけば、どの手段よりも確実に本人が特定できるのがネットの特性です。

 SNSで知り合った人に実際会ったことがある人の割合は29%。約3人に1人ですから、自分の子どもは関係ないというレベルではありません。わが子も巻き込む、巻き込まれる可能性があると疑ってかかることが、子どもの安全を担保することになります。

 買い与えた者として、責任と覚悟は必要です。自動車はそれぞれが好き勝手に運転すると事故につながります。人の命を奪うこともあります。だからルールがあり免許が必要です。SNSも命を奪うことにつながることがあります。免許にあたるのは家庭でのルールです。

 免許を取って安全運転をしていても事故は発生します。誤解がないように聞いていただきたいのですが、SNSに関しては子どもを「信頼」はしても「信用」はしないことが大事です。それが、子どもの命を守ることにつながります。(H)