校長ブログ「秘密の部屋」

【1本足打法】310327

 王貞治さんの大ファン、ご本人に言わせると単に「尊敬」しているという言葉では言い表せないという校長先生が退職して芦北水俣を立たれることになりました。どうしてもお渡ししたくて、王さんが監修した本を買いました。少し前に出版されたものですが、《永久保存版》の文字に心惹かれました。

 お渡しして帰ろうとしたのですが、しばらく読まれた後、ぜひ先に読んで欲しいと言うことでしたので一旦持ち帰りました。中には直筆の手紙や足型など、貴重な資料のレプリカがたくさん入っていましたが、一本足打法を指導された荒川博コーチの王選手専用「コーチ日誌」が目に留まりました。

「私から、2本脚打法をやれと言われて、渋々バットを振っていたと思う。一カ月たっても自分の思うようにバットが振れず、成績は芳しくなく、本当に気の毒なキャンプにしてしまった。コーチの理想を無理やり押し付けられた感じで、私自身反省しなければならないと思った。1本足のスウィングになって、王は本当に一流の打者だと感じた。スウィングそのものに風格はあるし、一分の隙が無い。足を上げて、一瞬静止した時は、静中の動で、本当に絵になる。」

 自分への反省の弁、弟子を認める言葉。自分の中学生に対する指導と照らして読みました。同時に、子どもの頃にテレビで見た、1本足打法の空気が止まるような雰囲気を思い出しました。(H)