校長ブログ「秘密の部屋」

【万葉集】310402

「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫らす」

「平成」「令和」一文字ずつ取ると「平和」になる。なるほど。

 新元号「令和」の出典である「万葉集」が売れているようですね。1200年以上前に編纂された和歌集が簡単に手に入る。正直、こんな時ではないと沢山は売れないだろう本が絶版にならずに売られ続けている。日本は本当にすごい国だと思います。葦北水俣郡市で使っている3年生の国語の教科書には短歌8首と長歌1首、反歌1首が載っています。

 君待つと 吾が恋をれば 我が屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く (額田王)

 近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに 古思ほゆ (柿本人麻呂)

 あしひきの 山のしづくに 妹待つと 我立ち濡れぬ 山のしづくに (大津皇子)

 吾を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに ならましものを(石川郎女)

 銀も 金も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも (山上憶良)

 新しき 年の始めの 初春の 今朝降る雪の いやしけ吉事 (大伴家持)

 多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児の ここだ愛しき (東歌)

 父母が 頭かき撫で 幸くあれて 言ひし言葉ぜ 忘れかねつる(防人歌)

 知り合いの長女の名前は「万葉」、時代が来たようです。(H)