校長ブログ「秘密の部屋」

【先生】010524

 昨日は、田浦中で新採研・臨採研が行われ、S先生が数学の授業を公開しました。前日に芦北教育事務所と芦北町の指導主事に助言に来ていただき大変助かりました。

 授業者のS先生は、新採2年目を迎えましたが、数学の授業者として、3年生の担任として、野球部の顧問として、先輩からどん欲に学び、日々、自己研鑽に努めています。気付き行動する力もあり、朝一番に「誕生日おめでとうございます。」の声を掛けてくれました。心も育ってきているようです。

 初任3年間は、教師生活の土台をつくる期間であり、失敗ができる期間。先輩職員が支えるので、生徒のためになることに、どんどんチャレンジして欲しいと伝えています。

 元水俣市長の宮本勝彬先生は、水俣第二中学校が初任校の国語の先生でした。私が教頭の時、還暦祝いを迎える最初の生徒から、記念に宮本先生に授業をお願いしたので、教室を貸して欲しいとの申し出がありました。

 参加した方に話を聞くと、授業の中で「あの時、君はこう答えたよね。」「あなたはこう答えたよね。」と、45年前の一人一人との遣り取りをすべて覚えておられたことに驚いたそうです。

 宮本先生はいつも「飯のために仕事をするのが教員、技術・技能などを教えるのが教師、生徒の心に明かりを灯すのが先生」という話をされていますが、当時の生徒によると宮本先生ご本人が「情熱の塊のような人」、「心に明りを灯す」先生だったそうです。

 研修会参加者の皆さんが「児童・生徒の心に明かりを灯す」先生へと成長していかれることを心から願っています。(H)