校長ブログ「秘密の部屋」

【天災は忘れられたる頃来る】020117

 『天災は忘れられたる頃来る』防災科学を語るときに、寺田寅彦氏(科学者で随筆家、熊本第五高等学校在学時代は夏目漱石の生徒)が、しばしば口にした言葉です。

色あせた平成7年の明日の新聞が手元にあります。1面のトップは『死者1456名』『阪神で直下型大地震』、『震度6・M7.2』、開くと横倒しになった阪神高速道路の高架の写真。被害の凄まじさが記録されています。

 午前5時46分頃地震発生。出勤前に見た6時のニュースでは、「地震があったんだなぁ」というレベルの理解でした。インターネットがまだまだ普及していない時代です、授業から帰ってきて職員室のテレビで被害状況を知りました。関西方面に住む親戚は無事でしたが、すぐには連絡がつかず不安でした。

 数年後、修学旅行の引率で完成したばかりの「人と防災未来センター」に行きました。水俣市PTAの福島交流事業で宮城県と福島県を訪問する機会も与えていただきました。地震の被害を後世に伝える取り組みが、その後の震災に生かされています。

 熊本地震の余震の時は田浦中の職員室にいました。学びは重ねていたつもりでしたが人ごとでした。「まさか」、「ありえない」ことでした。

 今日はテレビでも特集が組まれています。自分事として見たいと思います。(H)