校長ブログ「秘密の部屋」

【継続は力なり・夢】020102

 日本には言霊(ことだま)という考えがあります。古代においては「言」と「事」は同じ概念と考えられていました。ですから、声に出した「言」葉は現実の「事」象に対して何らかの影響を与えると信じられており、良い「言」葉を発すると良い「事」が起こり、不吉な「言」葉を発すると凶「事」がおこるとされていました。自分の意志をはっきりと声に出して言うことを「言挙げ」と言い、それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられていました。つまり言葉は、自分がどんな心を持っているかを外に現すものと言えます。

 田浦中に入ると、生徒玄関の体育館通路側にある岩坂俊一第8代校長が寄贈された「継続は力なり」の碑と、壁に掛けられた叶貞夫第15代校長が寄贈された「夢」の看板が目にとまります。2人の校長先生が生徒に向けて常に語りかけられていた言葉です。

 田浦中の先生方がこの2つの言葉をあげて生徒を諭している場面をしばしば見かけます。私は「継続は力なり」の碑がt建てられた時の生徒ですので、校長先生から直接思いを聞いています。今の先生方がその思いをつないでくれてとても嬉しく思います。

 新年を迎えました。良い言葉で自分の意志をはっきりと声に出してみましょう。(H)