校長ブログ「秘密の部屋」

【高く遠い夢】011113

 今日は道徳のローテーション授業の当番日です。プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんが70歳の時にエベレスト登頂(8848m)を成し遂げた「高く遠い夢」という授業を3年生で行いました。

 三浦さんは1970年に、エベレストの8000m地点からのスキーでの滑降に成功、54歳になった1985年に南米最高峰のアコンカグアからの滑降を成功させ、世界7大陸最高峰からの滑降を達成しましたが、それによって目標を失い、不摂生な生活で健康状態も悪くなったそうです。

 65歳の時に、「70歳でエベレスト登頂を成功させる」という目標を立て、手始めにと札幌の家の近くの藻岩山(531m)に25㎏ほどの荷物を背負い登ったところ、ゼーゼー、ハーハー。日頃藻岩山を登られているおじいちゃん、おばあちゃんにもどんどん抜かれていく始末。そこからトレーニングを開始、2003年5月22日に世界最高齢記録となる70歳7ヶ月での登頂を果たしました。

 その後も、80歳でのエベレスト登頂成功。86歳でのアコンカグアからの滑降はドクターストップがかかり、現地で断念することにはなりましたが、夢への挑戦は続きます。

 「より高い目標を目指して生きていくために必要なことは何だろう。」この授業のテーマです。あるインタビューで三浦さんは「なぜ挑戦し続けるのか?」という質問に対し、「老いは怖くない、目標を失うのが、怖い」と答えています。(H)