校長ブログ「秘密の部屋」

【憲法記念日】010503

 「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」、今日は「憲法記念日」です。以前は、中学校の「公民」、高校の「政治経済」で「日本国憲法の前文を暗記する」という課題がよく出されていました。前文を読むと、憲法にどんなことが書かれているかが理解できると教えられ、家から学校まで片道5分の道のりでしたが、1週間ほどは前文をぶつぶつつぶやきながら通い暗記しました。素直な子どもでした。

 興味を失うことはなく、大学では民法のゼミに所属していました。講義の最初の頃のテーマは、「信玄公旗掛松事件(しんげんこうはたかけまつじけん)」でした。語感が良くて覚えていますが、これは武田信玄が軍旗を立て掛けたという伝承・由来のある老松が、蒸気機関車の煤煙、蒸気、振動などにより枯れてしまったとして、個人が国を相手取り1917(大正6)年に訴訟を起こして勝訴した、「権利の濫用」に係る歴史的裁判です。

 ゼミのH先生は「ゼミに入る条件は男子は成績、女子は全員」とうそぶかれていました。病気のため、若くしてお亡くなりになられましたが、大阪弁での語り口を今でも思い出します。(H)