校長ブログ「秘密の部屋」

【テントウムシ小僧】020115

 今日は人権教育の田浦・湯浦ブロック別研修会が開かれ、1年担任のH先生と3年担任のS先生が授業を公開しました。

 さて、私が4~5才の頃だと思いますが、テントウムシをみつけるとなぜか指でつぶしていました。虫眼鏡で光を集めてアリをねらってまわったりもしました。殻の砕ける音のために鶏に投げ込んだカタツムリも数知れません。ひどい子どもです。

 ある日のこと、テレビで「テントウムシはアブラムシをたべる益虫」という番組を見ました。保育園児の頃のことなのに、「しまった。」「とても悪いことをしていた。」と思った瞬間を鮮明に覚えています。認めたくない若さ故の過ちです。

 子どもは元来、残酷な面を持っているものです。しかし大抵の子どもはたくさんの大切な命を犠牲にして育ちながら、ある日突然、そうした行為の残酷さに自分自身で気づくそうです。

 子どもたちは大切なものを失ったり、遊びのなかでケガをしたり、嫌な思いをしたりしながら、命の大切さや、痛みを体験的に学んでいきます。大切なのは人の思いを感じとることだと思います。

 今日の授業での子どもたちの表情から、何かを感じ取ってくれたように思いました。次の段階は知行合一です。これがまた難しい。(H)