校長ブログ「秘密の部屋」

【知行合一】020114

 平成25年のホームページ開設から平成30年9月11日までの65ヶ月で閲覧者数は40,773回(1日平均20回)、それから17ヶ月後の今朝100,434回に達しました。ありがとうございます。3月1日早朝には、高校を卒業する皆さんへの祝詞(学校から・旧3年部から)と中学3年生の時の出来事をまとめたブログをアップします。卒業生の皆さん、ぜひご覧ください。

田浦中の『学校だより』のタイトルにもしている知行合一(ちこうごういつ)は、陽明学(孔子の生きた『春秋戦国』時代から1900年ほど後の『明』の時代に王陽明がおこした学問)の命題の一つで、簡単には「知識は行動と一致してこそ意味がある、本当の知識は実践をともなわなければならない」というような意味です。

 学校の論語階段に掲示している為政第二の「子貢問君子、子曰、先行其言、而後從之」

 孔子に、弁が立つ弟子の子貢が、「君子とはどんな人ですか?」と問うと、「普段からあなたが話していることを先に実行しなさい、その後から言葉が出てくる(まずすることをして、言いたいことがあればその後で言う)ような人が君子です。」と答えた。という故事がもとになっています。

 王陽明は、知って行わないのは、未だ知らないことと同じであることを主張し、知っている以上は必ず行いにあらわれると説きました。この考えは、江戸時代初期の陽明学者である中江藤樹が有名で、1837年に大阪で乱を起こした大塩平八郎も私塾「洗心洞」で門弟に陽明学を教えた陽明学者でした。

 吉田松陰の私塾「松下村塾」にも「知行合一」の掛け軸がありました。松陰の生涯と塾生の明治維新での活躍はご存じのとおりです。(H)