学校生活

2021年5月の記事一覧

天草大水害50年 防災学習を実施しました(R3.5.20)

 昭和47年7月6日に発生した龍ヶ岳町の大水害が、今年で50年目を迎えました。
 毎年、この時期に水害を想定した避難訓練を実施していましたが、今年度は、50年の節目でもあり、実際に水害を体験された中直通さんに、当時の様子を、写真や動画を交えて話をしていただきました。

 「水害当日は豪雨のため、昼とは思えない薄暗さで、バケツをひっくり返したような雨で、目の前の人の顔も分からない状況でした。
 1ヶ月前から断続的に雨が降り続いており、地盤もゆるくなっていたようです。   
 そして、11時過ぎ頃、土砂崩れが起き、多くの家屋が流され30名を超える方が犠牲となられました。
 大小様々な岩や、家屋、がれき、割れたビンなど、濁流となって海まで押し流しました。体育館のステージをふさぐ程の大きさの岩が病院の玄関を塞いでいました。」
 当時、役場職員として活動された、災害後の救援や捜索などの様子も教えていただきました。行方不明の方の捜索や、がれきの撤去など、連日、泊まり込みの状態で作業をされていたそうです。水害の次の日はとても蒸し暑い夏日で、がれきの撤去作業など、とても大変だったことを覚えられているそうです。
改めて、自然災害の恐ろしさや、災害後の復旧・復興の大変さなど学ぶことができました。

 最後に、生徒会長の山本さんが「水害は私の父が幼い時に起こったそうで、水害の話を聞いたことがあります。改めて今日の話を聞いて、水害の恐ろしさが分かりました。自分や大切な人の命を守れるようにしたいと思います。」とお礼のことばを述べました。
 
 生徒一人一人が、50年前の水害を教訓として、これからの生活に生かしてほしいと思います。