小中連携・一貫
鹿北小・中学校は、学校が併設していることもあり、小中交流から連携、そして一環へと教育のあり方を模索しています。
現在、「6・3制」からゆるやかな「4・3・2制」への移行や、教育目標や研究主題の統一、鹿北版学習過程スタンダード、鹿北版UD化チェックリストの活用、授業力向上プロジェクトの実践、9年間の諸計画(全体計画)作成など、9年間の連続した学びの構築に取り組んでいます。
地域連携・貢献
鹿北小・中学校は、小中合同学校運営協議会を発足し、コミュニティースクールとして地域の皆さまと共に教育を創っています。
学校応援団の発足、地域学校協働活動推進員の方との連携のもと、「鹿北サポーター会議」を設立し、小中学生が積極的に地域活性化に向けて取り組んでいます。
音楽部のサロン会ツアー、かほくまつりへの企画段階からの参加等、社会の接点での学びを充実させています。
清流人・学びの時間
生徒アンケートの結果、一番学習時間として取りやすい時間帯が、20時30分から21時30分ということがわかりました。
そこで、この時間帯を、MailやLINE、ゲームやテレビは控え、全生徒が家庭学習に取り組もうとの趣旨で、「清流人学びの時間」として設定しました。
この1時間は最低限の家庭学習時間となります。
マイプランデー
毎週水曜日は、NO部活動です。そこで、家庭での生活が長くなる水曜日の帰りの会で、一人一人、マイプランカードに家庭での過ごし方を計画立案し、一日の終わりに振り返りを記入することとしました
そして次の日、担任の先生に提出します。
生活設計や自己決定の意識化・習慣化は自立に向けて大切な一歩であると考えています。
鹿北タイム・清流タイム
鹿北タイムは、主に生徒会活動の話し合いや活動時間を確保するために、月2回水曜日に設定しています。
清流タイムは、主に学級内での話し合い活動や班活動を推進するために、毎週月曜日に設定しています。
月曜日、水曜日は、7時間授業で時間割を組んでいるので、教科の授業時数は十分に確保しながら、話し合いスキルを高めることができます。
本校では、話し合い活動を通して、「なかまづくり」と「民主的な集団形成」を推進しています。
定期テストから単元テストへ
本校は、1学年1学級の強みを生かして、一斉に行う定期テストではなく、教科ごとに、1単元終了後に単元テストを実施しています。
また、単元テストの前には、プレテストを実施し、学力定着状況を事前に確認できるようにしています。
「瞬間最大学力」をテストするのではなく、「学力定着状況」をテストすることにシフトした取組と考えています。
さらに、いくつかの単元を範囲として、定着度テストも、教科ごとに実施しています。
朝の10分間読書 ビブリオバトル
毎日10分間の読書時間を設定し、本の世界に入り込んで感性を磨き、心が揺さぶられる時間を大切にしています。さらに、語彙力や読解力がつくことも期待しています。
ビブリオバトルでは、感動を素直に表現することを大切にしています。お気に入りの本をどんな風に表現すれば、わかってもらえるのかなど、楽しみながら、表現力育成に取り組んでいます。
放課後 合同トレーニング
放課後の部活動では、最初のアップを全部活動生一緒に行っています。
キャプテン会がリーダーシップをとり、約15分、体操やランニングを行い、それぞれの部活動へと分かれていきます。音楽部も参加しています。
合同トレーニングにより、全部活動生のモチベーションがかなり高まるので、その後の各部の活動での集中力、切磋琢磨などにも好影響を与えています。
無言掃除からのステップアップ
無言掃除は、あくまでも手段。目的は、短い時間に主体的に掃除に取り組めること。そのために、無言掃除からの脱却を目指しています。
友だちと、気づきを伝え合いながら、より効果的に、効率的に行える掃除を、生徒一人一人が考えています。
「返事」「反応」ができる学校
「頑張ってください」「元気ですか」「鹿北中の良いところは」など、様々な言葉をかけていただいた時に、反応できる、答えられる、そんな生徒が育っています。
生徒集会で、司会の生徒が、「先生方何かありませんか」と言った時、「あります」、「ありません」と先生方も答えています。
それが、年齢や性別に関係なく、相手を尊重することにつながると考えています。
壁の向こう側は楽しかった!
きついけど、楽しい!
卒業生が中学生の時に残してくれた言葉です。
中学時代に、本当の感動、本当の達成感を味わった生徒は、将来、たとえきついことがあっても、逃げることなく、その先にある本当の感動、本当の達成感を求めて、チャレンジすることができます。
鹿北中学校には、目の前の壁にチャレンジしようとする空気があふれています。
遠隔交流
2年生の修学旅行で訪れる宮古島。そして、宮古島市立結の橋学園との交流。出会いの素晴らしさを体感しています。
実際に訪問するのは1回ですが、遠隔交流により、日常的な交流にも取り組んでいます。鹿北とは環境が違う地域で暮らす中学生との交流を通して、大きな刺激を受けています。
震災復興への取組
東日本大震災、熊本地震、豪雨災害など、多くの方々が、現在も復興の途上で懸命に生きています。
鹿北中では、3年前より、熊本地震からの復興に向け日々生活再建に取り組んでおられる方々のことを忘れないようにと、復興応援の歌である「しあわせ運べるように」を手話をつけて歌い続けています。
そして、令和2年度からは、東日本大震災を風化させないようにと、「花は咲く」を手話を付けて歌うことに取り組んでいます。これらの取組を通して、命の尊さ、日常への感謝を忘れないようにしたいと考えています。