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【研修会】第7回山水会研修会

 1月12日(水)の18時00分より、山鹿市校長会主催の研修会、「山水会」が開催されました。

 新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、Zoomによる開催となりました。

 研修会の中で講話をしていただいたのは、木屋本店九代目、井口 裕二様です。

 木屋本店は、江戸天保年間(1830年)創業の老舗麹やさん

 伝統の製法を守り、こうじの香り豊かな製品にこだわり続け、蒸し大豆味噌や甘酒、塩麹に醤油麹など職人技で作られた商品などを開発・販売しています。

 九代目の井口さんは、歴史と伝統を守りながらも、現代の多忙な生活を送る人々の食生活を豊かに、健康に、そして「美味しい」の感動を届けたいとの思いを大切にされています。

 講話では、ワーキングホリデーで1年間オーストラリアのシドニーで生活したことなどを紹介され、行ってみないとわからないことたくさんあることや、外から山鹿を見て、山鹿の良さを再発見したことなどを話してくださいました。

 また、自分自身の仕事に対する考え方について、以下の3つの視点で話してくださいました。

1「自分が楽しむ」

食で喜びを提供することの楽しさ

2「中小企業」

大手がやらないことをやる。面倒なことをしたり、スピードや小回りがきくことが武器になる。

3「やめる決断力」

 これだと思ったことをとことんやる。あれも、これもは難しい。精査してやめる決断力が大切。「穴はせまくても深く掘る」

 さらに、これからのことについても話してくださいました。

1「変化をきらわず新しい商品開発」

 こうじを使って新しい商品開発。時代の求めに対応する。たとえば、少子高齢化時代、Webの時代にどのように対応するのか。誰に向かって情報発信するのか。

2「お客様にとって価値ある商品づくり」

 小手先だけのものはすぐにばれる。本物を作る。「麹と言えば木屋本店」と言われるようになりたい。

3「伝統を後世に伝える責任」

 日本の発酵食品は、日本人の体に合っている。そういうものを伝えていく。小学生の味噌づくり体験なども実施している。

 最後に、観光とタイアップした仕事をしていきた。

 コロナ禍というピンチ。そしてピンチはチャンスでもある。みんな平等にピンチであり、みんな平等にチャンスがある。

 今が大チャンス。

 コロナが落ち着いた時のための準備期間。GOTO再開後、こんなことをしたいというものを今どれだけ準備できるか。

 ピンチをチャンスに変えるのは学校もいっしょ。

 新たな発想でともにピンチを乗り越え、チャンスに変えていきましょう。

 学校経営にも通じて、モチベーションが上がるお話をたくさんしていただきま。

 ご多用の中、本当にありがとうございました。