沖縄「慰霊の日」
一般住民を巻き込み、20万あまりの尊い命と財産や、沖縄の文化財、自然が奪われた沖縄戦は、太平洋戦争で唯一、日本国内の一般住民が地上戦を体験したという、まさに地獄そのものでした。沖縄戦における20万人を越す戦死者のうち、約半数に近い、じつに9万4000人余りの戦死者が、兵隊以外の一般県民や子どもたちです。
この沖縄戦で、沖縄防衛第三十二軍司令官牛島満中将と同参謀長の長勇中将が糸満の摩文仁で自決した日が昭和20年6月23日の未明とされています。そしてこの日を、日本軍の組織的戦闘が終結した節目ととらえ、沖縄慰霊の日が制定されました。
毎年この日は、糸満市摩文仁の平和記念公園において午前11時50分から「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、正午の黙祷などにより戦没者の御霊を慰めるとともに世界の恒久平和を願う沖縄県民の思いを世界に発信しています。また同時に、沖縄県内に散在する各地の慰霊塔などでも一斉に慰霊祭が行われます。
鹿北中学校では毎年12月、修学旅行で沖縄を訪れます。そして戦争の悲惨さとともに平和の大切さ、命の尊さについて学び、実感して帰ってきます。今日の沖縄慰霊の日に際して、もう一度平和の大切さ、命の尊さについて見つめるとともに、明日からの中体連夏季大会に参加できる「日常の平和」「安全な毎日」についても感謝したいものです。
ただ、今も世界のどこかで「争い」が起きていて、多くの尊い命が奪われていることも忘れてはいけないことだと思います。