【学校生活】がん教育講演会
11月23日(月)15時00分より、小学5・6年生、保護者の皆さまも出席してのがん教育講演会を開催しました。「いのちにありがとう」との演題で、いのちをつなぐ会の高濵 伸一先生にお話をしていただきました。
先生は、以前小学校の教頭先生をされていましたが、平成21年に食道がんの告知を受け、12時間にも及ぶ手術を受けました。闘病生活の中で、小学校の子どもたちに元気づけられ、今も夢をあきらめることなく講演活動などをされています。
今年がんが再発し手術を受け、声帯を切除したため声が出せなくなりました。しかし、電動式人工咽頭を使いブザー音を声に変える練習を何度も重ね、再び声を取り戻しました。講演活動は、鹿北で最後かもしれないとのことです。
最初はユーモアを交えての話で児童生徒も笑顔でお話を聞いていましたが、ご子息を交通事故で亡くされたお話は胸が苦しくなるくらい悲しみが伝わってきて、児童生徒、保護者の皆さま、教職員も、涙があふれて止まりませんでした。
自暴自棄になりかけた先生を救ってくれたのは亡くなったご子息であり、がんを患いながらもご子息に胸を張れる生き方を貫いておられる先生の生き様に、いのちってすごい、生きていることはすごいとただただ感じずにはいられませんでした。
先生が命をかけて伝えてくださったメッセージを、鹿北の小中学生は自分の生き方と重ね、これからずっと大切にしていきます。
高濵先生との出会いは一生の宝物です。今日はとてもきつい中、鹿北小中学生のため、また、保護者の方々やわたしたち教職員のために、いのちの叫びのような熱いご講演、本当にありがとうございました。