学校生活(ブログ)

期待・ワクワク 毎月15日は「ノーメディアデー」と 「ことば教育の日」

 近年、価値観の多様化、情報化、国際化が急速に進む中、ことばを取り巻く環境で、若者ことばや不適切な敬語、言葉遣いの乱れが起きています。その結果、円滑な人間関係が阻害されたり、いじめや差別に発展したりする深刻な事案が増加することを危惧しています。
 合志市教育委員会は、「児童生徒の人権感覚を育成し、居場所のある学校づくりを推進する」を重点取組の一つとして、合志市内の学校は「ことば教育」がめざす子ども像を掲げ、日常的な言葉の教育の取組の充実を図っています。
 学校、家庭、地域が一体となって、お互いに心をこめた言葉を用い、豊かな感性や表現力をはぐくんでいきましょう。

一  言葉をいつくしむ 
 ・心に残る文学作品と出会う。
 ・心をやわらかにして言葉を受容し、感動する。

二  忘れずにあいさつする 
 ・あいさつは心と心を結ぶ言葉。きずなを深める言葉。
 ・あいさつはしつけから。しつけは愛情、大人の責任。

三  正しい発音を心がける
 ・美しい言葉は正しい発音から。
 ・ときには「はきはき」と、ときには「しみじみとやわらかく」。

四 尊敬の気持ちを大切にする 
 ・思いやる言葉は優しく、美しく、平和に満ちている。
 ・敬語は家庭でしつけ、学校で教える。

五 明快で簡潔に表現する
 ・何をどのように話すのか。
 ・明快で簡潔な話は、相手に対する思いやりでもある。

六 伝え方を工夫する
 ・婉曲な言い方は、日本人のコミュニケーションの特性。
 ・しかし、伝達の言葉は明瞭でありたい。

七 自分の言葉に責任をもつ
 ・言葉遣いには品格が表れる。
 ・人に話をするときには、自分自身の言葉で語る。

八 書くことを大事にする
 ・書くことで考えを整理する。筋道を立てて書く。手紙を書く。
 ・心を込めて自分らしい文字や文章を書く。

九 地域の言葉を見直す
 ・地域の言葉はその土地に培われた豊かな文化。
 ・地域の人間関係を担う大切な文化。言葉の豊かな響きを知る。

十  国際語としての自覚をもつ
 ・世界の多くの人々に学ばれている日本語の使い手として、
 ・存在意義や価値を正当に認識する。

  美しい日本語について語る会編 「美しい日本語のすすめ」(文化庁)より